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お仕事どんぶり

正社員、契約社員、派遣社員、嘱託社員、アルバイト・・・
経験してきた「仕事」と日々の生活についての記録です。

子宮筋腫よ、さようなら その18〜同室の人〜

2018年03月09日 16時20分58秒 | 健康
私がいる病室は4人部屋だ。入院した時は2人
だったが、翌日には満員になった。

同室者には、顔を合わせれば挨拶する程度で、
日常的には全く会話はない。

看護師さんと患者の話をそれとはなしに聞いて
いると、2人が乳がん、私を含めた2人が子宮筋腫
だった。乳がん患者は二人とも30代のようだ。

乳がん患者の一人は、入院した翌日が手術で、
その前に医師や看護師からベッドで色々説明を
聞いているが、不安と混乱でかなりパニックに
なっていた。

家族がお見合いに来ていて、特に母親に対して
剥き出しの感情をぶつけており、カーテン越しに
それを聞いていると辛かったので、私はずっと
モルデックス(MOLDEX)という耳栓をして
いた。


この耳栓は私が実家で夜に父の介護をしていた
際に使っていたものだ。ものすごく性能が良く、
遮音効果が高い。

彼女の手術は午後遅くからで、ベッドに戻って
来たのは夜だった。彼女は痛い、痛いと苦しみ、
痛みどめを看護師に要求していた。側で聞いて
いるだけで気が滅入る程の呻き声だった。

面会時間が過ぎても家族が側にいて、彼女を
励ましていた。私は来ることのない母のことを
考えたりもした。

翌日、彼女の具合はだいぶ良くなり、お見舞いに
来た母親とスナック菓子を食べられる位になって
いた。

手術をした後、割と早く歩くように言われる。
彼女もそう言われていた。

私と彼女とでは病気の重みが違うが、回復への
一歩を踏み出す時期はほぼ一緒だ。もう会う
ことはないだろうが、完治をお祈りする。
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子宮筋腫よ、さようなら その17〜手術翌日〜

2018年03月08日 17時15分15秒 | 健康
手術翌日の朝、うつらうつらしていると、看護師
さんが検温と血圧を測りにきた。

まだ朝食は食べられない。
水はやっと吸い飲みに100ccくらい渡された。

フットマッサージ機は10時くらいに外れ、着圧
ストッキングも脱いで大層な開放感。足が自由に
動かせるのは本当に楽だ。

そこから、看護師さんに歩きましょうと言われ、
点滴とお小水を溜める袋を点滴台に付けたまま
病室のあるフロアを一回りした。

お腹は確かに痛いが、歩くのに問題はなかった
ので、お小水の管は取っても大丈夫と言われて
ベッドの上ですぐ抜いてもらった。

は〜。あとは点滴だけである。
利き腕の右腕に付いているので何かと面倒だ。

ベッドで寝ていると、執刀医のATSUSHI先生が
傷を見にきた。出血もなくきれいですよ、との
こと。おへそと、おへその下6センチくらいの
ところに3か所小さな傷があったが、予想して
いたより小さかった。

私は手術当日の夜にあまり良く眠れなかったので
昼間からたくさん寝てしまった。

昼ごはんは3分粥とマッシュポテト、玉子豆腐。
久しぶりの食事で美味しかった。
全てが柔らかく、何だか父の食事のようだった。


お昼過ぎに夫がお見舞いにきてくれた。明日は
実家の水道工事で、夫が立ち会ってくれる。
夫の仕事のスケジュールを聞いて、今度は
3日後に来てくれると言った。

私はエレベーターホールまで夫を見送りに行き、
また部屋で寝る。

看護師さんから、お小水は量を計るように言われ
トイレにある自動計量器の説明を受けた。

尾籠な話で恐縮だが、お小水を全部計量カップに
入れ、タッチパネルで自分の名前を選択し、
計量器にカップを入れると量と比重を計って
くれるスグレモノ。

カップの自動洗浄までしてくれる。すごい時代に
なったものである。

夕飯は5分粥と蒸した魚、野菜、お味噌汁。

お粥用に練り梅が付いていて、お粥にかけたら、
「美味しい‥」としみじみした。
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子宮筋腫よ、さようなら その16〜手術当日〜

2018年03月07日 18時12分05秒 | 健康
手術は朝8時半からだった。私が一番手な訳だ。

その準備のため、6時頃から着圧ストッキングを
履いたり、血圧、体温を測ったりした。
前日の夜0時から水分摂取も禁止、当然ながら
朝食抜き。

点滴の針を予め付けられ、看護師さんと一緒に
歩いて手術室に向かった。

入った手術室は照明が眩しくて、機材が色々あり
なんだかドラマの一場面のようだった。

手術する前に何度も何度も自分の名前を言わされ
本人確認をする。麻酔の準備がテキパキとされる
なか、執刀医が登場した。

執刀医はEXILEのATSUSHI(サングラスなし)
みたいな男性だった。

麻酔の点滴をしますよ、冷たく感じますよ、と
言われてそこで意識がなくなった。

気がついたら、病室のベッドに寝ていた。左側に
夫がいた。ボヤーッとするなかで何時か聞いたら
1時半とのこと。予定より長くかかったようだ。

足には血栓予防のごっついフットマッサージ機を
付けられ、ウィーン、プシューと音がする。
片足ずつ空気の力で、足首からふくらはぎまで
マッサージしているのだ。

口には酸素マスク、動けないためお小水は管から
ベッド下の袋にためられる。点滴は2本。

何より手術したお腹が痛い。仰向けではいられず
横向きになるのだが、フットマッサージ機と
点滴、尿道につながっている管のために寝返りも
辛かった。

夫と話をして安心した。とりあえず手術は無事に
終わったのだ。

頭の位置を変えると吐き気がして、看護師さんに
吐きどめの薬を点滴してもらった。夜になり
痛みが強くなったので痛みどめも追加。

夜は寝ようと思っても、寝返りが辛く、熟睡には
程遠かった。看護師さんが布団をかけてくれたが
すぐにフットマッサージ機の熱がこもり、暑くてたまらず、タオルケット一枚で寝た。

夜中、何度も看護師さんが血圧を測り、点滴の
様子を見にきた。本当に大変なお仕事だ。

私は何回も時計を見ては、早く朝が来て欲しいと
思った。
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子宮筋腫よ、さようなら その15〜友人からの差し入れ〜

2018年03月06日 20時53分29秒 | 健康
入院前に、いつも台湾旅行やミッチーのライブに
一緒に行く高校時代からの友人から差し入れが
届いた。

マニアックな台湾のガイドブックだった。
誠にありがたい。時間はたくさんあるから、
脳内で台湾に旅立とう。

ところで、全身麻酔中は夢を見るのだろうか?
きれいな花畑の向こうで祖母や伯母、弟1号が
よもや私を手招きしたりしないだろうか?

私は全身麻酔中の自分の反応に興味がある。
夢の中で台湾旅行に出かけられたら、それはまた
幸せなことだろう。
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子宮筋腫よ、さようなら その14〜入院当日〜

2018年03月06日 15時15分07秒 | 健康
入院当日は、朝10時過ぎに手続きするように
言われていたので、夫と一緒に窓口に行った。

病室は、結局一般病棟の4人部屋が空いたそうで
そこに入ることになった。
差額ベット代は1日あたり約7000円である。

去年、夫は同じ病院で手術を受けていたので、
病室の様子はなんとなく想像できた。

入院申込書や同意書を受付に出して、手首に
着けるバーコード付きの認識証をもらってから
病室のある階のナースステーションへ。

4人部屋だが、先に入院していた人は一人だけ
だった。病室はものすごく静かである。

私は窓側のベッドでカーテンを開けると外が
よく見えた。


部屋に入ってすぐに血圧測定と採血をされた。

その後、私は手術の際に使うというT字パンツと
敷きパッドを病院内のコンビニで買った。
看護師さんが着圧ソックスを持ってきてくれ、
手術に必要なグッズは準備できた。


パジャマとタオルは1日360円でレンタルし、
病院内の履物は、大昔に大中で買ったカンフー
シューズが家にあったのでそれにした。
病院内はサンダル禁止なのである。

お昼ご飯は普通食で、私はお腹が空いていたので
完食した。味はまあまあでゼリーも付いていた。



食事の量、排尿、排便の回数、朝昼晩の体温は
全て記録する。

やがて、看護師さんが病院内の設備の説明をして
くれ、おへそをオリーブ油と綿棒で掃除した。
明日はおへそと他の2か所から腹腔鏡手術をする
のである。

私はなんとなく自分が緊張してくるのを感じた。
今夜は睡眠導入剤が処方されるそうだ。
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