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お仕事どんぶり

正社員、契約社員、派遣社員、嘱託社員、アルバイト・・・
経験してきた「仕事」と日々の生活についての記録です。

ゲキジョー型転職 その15 意外な質問

2007年08月22日 09時30分35秒 | 転職活動
その専務は、社内のコンプライアンスや企画担当だ。
専務は私の方をじっと見てこう言った。

「ご承知の通り、当社は男性社員がほとんどで、数年前まで女性社員は
 いわゆる一般職という形でしか採用していませんでした。総合職として
 女性の新卒を採用し始めて、まだわずかな時間しか経っていません。
 でも、これからは真剣に、女性の活用を考えて行かないとちゃんとした
 企業として生き残ることはできません。

 私が◯◯さんにぜひ伺いたいのは、人材配置の面からも、あなたの年齢
 からみても、適性を見ながらあなたに管理職を目指してほしいという
 当社の計画に参加していただけるかどうかと言うことです。

 男性ばかりの職場で、女性であるあなたにとってはなにかと初めて、と
 いう場面があるだろうから、いろいろ苦労をかけるかもしれないが、ぜひ
 後に続く女性たちのためにも、上を目指してほしいのです。
 あなたにそれをやってもらえますか?
 そして、その勉強のために、広報以外の仕事を経験してもらう場面も
 ありますが、それでも良いですか?」

この人は本気でそう言っているのだろうか?
コース別人事を採用しているような会社で、敢えて「大変だ」と思われる
「女性の活用大作戦(仮称)」への参加を自分から引き受けるかどうか。

私の感想は正直なところ「面倒くさいことになってしまいそうだな」という
ものだった。
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ゲキジョー型転職 その14 「地味」祭り

2007年08月21日 09時33分23秒 | 転職活動
今回私の面接官になる人は、一人は専務、一人は取締役で、人事の担当は
部長さんだ。専務は金融関係から来た人で、取締役はずっとその企業に
勤めている管理部門の男性だと思われる。

面接会場に通され、私は自分の目の前に並んで座っている男性陣をみて、
こういういかにも「日本企業のお偉いさん」タイプの人たちは今の会社
にはいないな、としみじみした。

面接はいきなり人事部長からの質問で始まった。面接官は全員私の履歴書と
経歴書を読み込んでおり、私は説明するというよりは、ひたすら相手の
質問に答える形だった。

人事部長は私の転職の経緯について、それぞれの会社への入社動機と退職
理由を細かく聞いた。基本的に長く勤めるところと「つなぎの会社」で
構成されている私の経歴は、なんとも不可思議なものかもしれない。

そして、「家は持ち家か?」「夫の職業は?」「子どもを持つ予定はあるか?」
などといった極めて個人的な質問をした。

専務は「クールビズ」を実行中だそうで、ネクタイなしで仕立ての良さそうな
半袖ワイシャツを着ていた。専務は私がどこの会社に行っても面接時に必ず
聞かれる「面接三大小咄」について雑談的に話をふった後、私がどれくらい
勤めるつもりでいるかを聞いた。

私は躊躇なく「定年まで勤めたいと思います」と答え、専務は手元の
メモに何かを書き込んだ。

取締役は「こういう地味な会社で勤められますか?」と手を変え品を変え
聞いてきた。この質問に触発されたかのように、3名の面接官は、この企業が
いかに「地味か」を力説し「大丈夫?」と私の意思を確認した。

もう一人の男性候補にも同じ質問をしたのかな、と私は思いつつ、私は
堅実な産業向けの機械メーカーでじっくり仕事をしたいです、と繰り返し
答えた。

これは自分の本心からの答えだったので、かなり真摯に自分の希望を
伝えたと思う。

専務は私の言葉にうなずいており、そして私に最後になるであろう質問を
投げかけた。
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ゲキジョー型転職 その13 最終面接の前に 

2007年08月20日 09時35分02秒 | 転職活動
最終面接は、3対1の面接になると人材紹介会社から連絡があった。
面接官は人事担当役員、総務担当役員、人事部長の3名だという。

面接はおよそ1週間後の日中に決まった。所要時間は30分ほどだそうだ。
私はその日は夏休みも兼ねて、そのたった30分のために1日分の有休を
とることにした。今が夏休みシーズンで良かったと思った。

面接の前日、人材紹介会社から、また参考にならない「アドバイス」の
電話がかかってきた。先方は私の「経験」「スキル」「お人柄(!)」に
とても好印象を持っているので、ぜひ頑張ってくれと言う。

「お人柄」ねぇ・・・。

それが本当のコメントかどうか、私にはわからない。でも、「福耳部長」が
面接の最後に言った言葉を思い出し、なんとかなるだろうとも思った。
もう一人居ると言う男性の候補者と比べて、私を使いやすいと思ったら
採用してくれるかもしれない。

一次面接が終わってからも、私はその企業に関する情報収集を続けていた。
インターネットや新聞では、日付の新しい関連記事が露出していて非常に
役立った。それを見つけるたびに、暗い小道にぽつんぽつんと白い石が
置いてあり、それを拾いながら進んでいるような気がした。
たどり着く先は、どうか新しい勤務先であって欲しい。

普段の生活は何も変わらず、仕事もそれなりに忙しく、同僚との付き合いも
問題なく過ごしている。英語が不得意でも、同僚と一緒にやってきて、
職場では「お父さん」キャラで何とか頑張っている。

それでも、今の職場には長くいられないな、と思ってしまってから、転職を
決意してここまで来た。

「本当はどうしたい?」
ふと頭の中にそんな質問が浮かんでくる。
その答えは今のところ「ゆっくり落ち着いて仕事をしたい」、それだけだ。

でも、一方でそれはまた叶わないような気もする。
一次面接の時に頭に浮かんだ「バタバタしている自分」の姿。
それは、妄想であり、幻視であるように思うが、実は本当の姿ではないのか。
あるいは、それを密かに期待しているのではないのか。

そして、いよいよ最終面接の日がやってきた。
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ゲキジョー型転職 その12 先生の反応

2007年08月19日 13時56分32秒 | 転職活動
昨年秋頃から通っている英語のレッスンでは、始まる前に大体「今週は
何かあった?」と先生に聞かれる。
自分の近況を英語で話すことが、ひとつの勉強になるからだ。

私は「新しい職を探している」「面接を受けた」などとその都度話を
していた。一次面接を通過した際、その話を早朝レッスンのM先生に
したら、先生はとても喜んでくれ、「きっと次の面接もパスするよ」と
言ってくれた。

私は自分が挑戦している会社が、いかにも古い感じの、地味な日本企業
であり、何回も転職している自分がどう思われるか、と不安を漏らすと、
今の勤め先は次のための「steppingstone(踏み石)」、それを踏み続けて
進んで行く過程に自分はある、そう思えば良いのだと言った。

個人レッスンのT先生も喜んでくれ、男性ばかりの職場だと私が言うと、
冗談で「じゃあ真っ赤な口紅で、爪を長くして、胸元をあけて次の面接へ
行ったら絶対パスする」と笑っていた。

2人の先生はともに「今度の職場では英語のスキルは必要か?」と
尋ねた。答えは「あれば歓迎」だ。
さしあたって英語が必要ではないが、製品は海外にも輸出しているので、
もちろん英語が出来た方が良い。それに社員教育の一環として、TOEICの
受検は奨励され、受験料は全額会社が補助してくれるそうだ.

私は今通っている英語のレッスンは、どこへ転職しても出来る限り続けようと
思っている。私は優先順位第一位として「英語を使った仕事をしたい!」
とは思わないが、出来た方がきっと世界は広がるだろうと思う。
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ゲキジョー型転職 その11 一次面接の結果

2007年08月18日 10時07分37秒 | 転職活動
一次面接が終わった後も、私は自分がきっとこの面接を通過して、
次のステップに進み、採用されるだろうという確信めいたものを
捨てることはなかった。

これが「根拠のない自信」というものだと思う。

ただ、自分の中にある一応の「常識」が時々、「大丈夫か?」と
自分自身に問いかけてくる。私は知人の何人かに、転職のプランが
あることを話して、感想を聞いたりした。

面接の結果は1週間を過ぎでも知らされることはなかった。
これは結構まずいかも、と思い焦っている自分もいた。

でもその後予定されている決算報告の準備で忙しいに違いない、
などど勝手に想像して私は結果を待った。

面接後、およそ2週間が過ぎ、私は人材紹介会社に、選考の進捗具合を
確認してくれるように頼んだ。ネイルアートの担当者が言うには、
候補者は何名か居て、一次面接の選考に落ちた人は割と早めにその
通知が来ているので、多分大丈夫とのことだった。

それからほどなくして、私の携帯にその担当者から留守電が入っており、
「選考結果を知らせたいので、折り返しの電話をお願いします」と
メッセージが残っていた。

結果が出たなら、留守電に入れておいてくれれば良いのに、と私は少し
いらいらして人材紹介会社に電話をし、自分が一次面接を通過したことを
知った。

「一次面接通過、おめでとうございます!」と担当者の声は弾んでいた。
私が採用されたら、私の月給のおよそ3ヶ月分が手数料として、人材紹介
会社に入る訳だから、そりゃあ嬉しいだろう。

次のステップは、役員面接でこれが最終面接となるそうだ。
ここまで来ればなんとかなるか、と思って他の候補者の有無を確認したら、
他社紹介の男性の候補者が一人残っていると言う。

見ず知らずの競争相手、その人は果たして「福耳部長」とうまくやって
行けるタイプなのだろうか。
コメント (2)
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