3D CG, CAD/CAM/3Dプリンタ な日常でつづる クルスの冒険ブログ

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道具のお話

2007年12月17日 | □檄文
 
クルスの冒険です。
えー… 忙しいです!時々業務連絡もしていますが、本業と3D-GANの立ち上げとで結構な忙しさです。まぁ、そのうち楽にもなるだろう…ってことで頑張ってます。でも、雇われ社長やってる時より何倍も楽しいねぇ(笑)。結構毎日歩くもんだから、ハラが減るようにもなった…すぐおナカ空くんだよな。いいことだ。
 
さて、CADとかの話しようかな。
 
最近、
「○×△、したいんですよね…」
というご相談を受けることが、増えました。この○×△に入るのは、CADとかCGとか、その狭間の事とかで、「これこれこういう事がしたい…」という具体的なご相談な訳です。
 
相談者は、皆さん一様に市販のソフトをいくつか試しておられる。
あのCG、このCAD… 実際に使って自分のやりたいことを試してる。
散々試した後、ワタシにお声を掛けていただく訳です。
「あのー…○×△、できないですかね?」
と。
 
こちらも長年この仕事をやってますからね、自分じゃプログラムを一行も書いたことないですけど、ある程度は分りますよ、そりゃ。
「あー、この人の言ってることはコレコレこうだから、これは出来るはずだよなぁー… うん、出来るよねぇ」
って具合に。
 
で、「あぁ、それは恐らく出来るはずですよー」
という事を申し上げると、皆さん懐疑的な様子で言う訳ですよ。
「でも、散々やって出来なかったから、これが技術の限界なんじゃないか?と…」
 
あー…なんということだろうか…
 
パッケージとして売られているソフトに付いている機能が、「今の技術の限界」と思ってらっしゃる… そんなわきゃあねぇっすよ。
いや、突拍子もない事をおっしゃるなら「そりゃ無理」の一言で済ます話なんですが、皆さんそーでも無いのね… 良く考えて、割りと現実的で、確かにそりゃあったら良いワ…っていう機能が多いんですよ。
 
で、色々考えた。
どうしてこれが「技術の限界」だなんて思ってらっしゃるのか?…と。
 
まぁ、答えは簡単だ。
CADやCGのユーザさんのほとんどは、今やCADやCGの開発者と話したことが無い…
ってことなんだろう。
 
そりゃそうだ。MS WordやExcelと同じように、開発者に会って、
「ワープロにはこういう機能があるべきだ」
的なコミュニケーションは行われないのと一緒で、CGやらCADもそっちの分野に突入してしまったのだ。
 
もったいないなぁ…
昔話はほどほどにしますけど、3Dのソフトウェアが今ほど一般的でなかった頃は、設計部の皆さんとこちら側(CAD屋さん)の開発者が日常的に話をして、どういう機能が必要なのか?という議論と開発は日常の仕事だったのだけど…
 
まぁ、これもパッケージとしての価格が安くなってしまったので、そんな事までやっていられない、って話なのだろう。
 
ただね… じゃあそれが「今の技術の限界」なのか?っていうとそんな事は全くないわけですよ。
作り手と使い手の距離の問題、って言ってしまえばそれまでなのだけれど、なんとも寂しい話です…

まぁでも、ソリューション(解決策)ってなコトバに縛られ過ぎてると、実は視野狭窄的になっちゃうこともあるんだろうな。だって、目の前の問題を解決するって事と、物事の本質を追及して普遍的なものを見つけよう…ってな話は意外と両立しないことがあるからだ。

ワタシは、性格的に後者の方に、より興味を持つタイプなんだけどね。
(だから、表現は優しく無い事が多いし、時にミもフタもないことを言うのだけど)
 
ということで、3Dソフトに関することで、
「こんなことって、出来ないものか?」
とお思いになったら、是非ご相談くださいね。
それは出来るはずだ、イヤ、原理的に無理だろう… そういった「見立て」にはそれなりに自信がありますし、出来るはずよ!となったら開発を依頼する先もいくつか持っています。先週もそんな仕事をしてました。
 
要は、ヘンな遠慮や先入観を抜きにして、とにかく「やってみたいこと」をお話しいただくことだと、思うんですよね。
ツクルスでは、そんな事もお仕事としてやっています。
 
そうだ、それも3D-GANの活動の中に盛り込もう。
そこに、3Dソフトの開発会社やCAD、CGメーカーが居ればもっと良い話だ。
(まぁ、外資系が多いから、なかなかままならんのだけどさ、それなら国内のディベロッパーを中心に考えるだけのことだ)
 
今年も残り少なくなったけど、来年もこういうカンジで仕事を続けて行ければ幸せだ。
 
<業務連絡>
あ、W,G,G,の皆様。
週末に一本メールをお送りしましたが、さらに、具体的なイベントについてもうすぐ別のお知らせも、いたします。
結構面白い試みですから、是非ご参加くださいね。
 
 

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