■国道207号線を東に向かい、国道2301号線を北上します。
「ワット・サ・ブア・ケーオ」から35kmの道路沿いに「ワット・マッチム・ウィッターヤラーム」、通称「ワット・バン・ラン」があります。
周辺にはクメール寺院が何カ所かあり、古くから栄えた土地のようです。
国道2301号線に面したお寺の門です。
境内の木陰でたくさんの子供たちが遊んでいます。
昔は日本でもお寺や神社が子供の遊び場所で、よく見かけた風景です。
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正面です。
壁画は「パー・ウェットサンドン・サドック」(パー・ウェット)です。
【「パー・ウェットサンドン・サドック」の概要は2014年05月28日投稿の「イサーンのシム「布薩堂・ワット パ レライ」を参照してください。】
扉の上には下界に転生する「プッサティー」が「サッカ」(インドラ)に10の願いを求める場面です。
扉の右壁の下です。パー・ウェットがバラモンに白象を与える場面です。どの寺院のシムも同様に壁の下の方は風雨にさらされて、絵が不鮮明になったり、消滅しています。
手遅れにならないうちに補修が必要です。
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右側面の壁画です。
与えられた白象を連れ帰るバラモンです。
窓の横には乙女の実る木「ナリーポーン」または「マカリポーン」があります。
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背面の壁画です。
上段には森の生活が描かれています。
左下に描かれている、水汲み場でいじめられる、バラモン、チューチョックの若く、美しい妻です。
マディーの帰庵を妨害する神が変身した獣たちです。
子供たちを連れ去るチューチョックです。勃起した股間が削り取られています。
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左側面の壁画です。
家族の帰国です。
左下の3名の老婆、右の額を付き合わせて血を流す2名の男性、これらは物語と関係なくどこの寺院壁画にも登場しますが、意味するところは分かりません。
このおおらかな絵も意図するところは不明です。あまり道徳的な描写でもなさそうですが。教育的見地からでしょうか、股間部が削られています。
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■堂内です。
堂内は画風ががらりと変わります。
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