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五層の基壇の上に八角形の台座があり、その上に覆鉢状の尖塔が載る、高さ45mのアノーヤター王建立の仏塔です。
1057年のタトン王国征服直後に建立した仏塔で、仏陀の髪の毛が納められています。



五層の基壇は上層へ行くに従い小さく、ピラミッド状に見えるバガン最大の寺院です。
ナラトゥーは王位を得るために、父のアラウンスィードゥー王と兄を殺害し第5代国王に即位します。しかし、ナラトゥー王も工事半ばの1165年、何者かによって暗殺されます。そのため、寺院は未完成で終わっています。
なお、王を殺害したのはセイロン王パラッカマパーの軍勢だったと推測されています。
アーナンダー寺院と同じ構造で、入口を四方に有する正十字形をした二重回廊の寺院ですが、なぜか内側回廊は埋められており、一部を取り除くと見事な壁画が描かれていたそうです。


「仏塔が完成すると、この偉大な国は滅ぼされる。」という予言が広まり、王は建設を中断しました。しかし大僧正の叱咤激励により再び建設を再開、6年の歳月を費やして完成しますが、1287年に予言どおり、バガンは蒙古軍の攻撃で滅んでしまいます。










靄った西空に陽が落ちていきます。



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