■宿泊した「シーマー・ターニー・ホテル」は市街中心からやや外れた西方にあります。ナコーン・ラーチャーシーマーはピーマイ遺跡を筆頭にたくさんのクメール遺跡が残っています。しかし、ピーマイ遺跡を除いては何れも荒廃して保存状態が悪く、訪れる人もまれなようです。
バンコクへ戻る途中、市街からは国道2号線を西へ30km程進んだところを北側に数キロ入って行くとスーン・ヌーン遺跡群があるので寄ってみます。
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■「プラサート・ムアン・ケーク」10世紀に建立されたクメール寺院です。
北向き寺院で、祠塔、経蔵2棟、回廊、外壁、濠、2棟の煉瓦棟から成っています。
壊れた「横たわるヴィシュヌ神」のまぐさ石がコンクリートで補修して使われていますが、他にもたくさん発掘されて、ピマーイ博物館に展示されています。












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■「プラサート・ムアン・クー」10世紀建立の初期クメール様式のシヴァ神殿跡です。煉瓦と砂岩の基壇、砂岩の門柱が残っています。







いずれの煉瓦も新しいものを使って修復していますが、創建時の状態に復元しているかは非常に疑わしいです。
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■「プラサート・ムアン・カオ」13世紀建立の施療院。ラテライトと砂岩によって東向きに建てられています。






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■「ムアン・セーマー」スーン・ヌーンの北に環濠に囲まれた3X4kmのドヴァラヴァディー時代の遺構や、クメール時代の寺院遺跡があります。
出土したダヴァラヴァディー様式の遺物から、7、8世紀にモン族によって都市国家が建設されたと推定されています。「ボー・イーカー」聖池からは、ムアン・セーマーを統治した「シー・チャナサ」と868年を示す石碑、また、クメール王「ジャヤヴァルマン5世」(統治968年~1001年)の名前の彫られた石碑が発掘されています。
現在は煉瓦積みの寺院基壇、聖池、環濠跡がある荒廃した土地です。











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■「ワット・タマチャク・セマラム」、「ムアン・セーマー」の西側にあって、ドヴァラヴァディー時代の7世紀から8世紀に建立された13.3mの砂岩でできた寝仏が祀られています。









