湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

※旧ブログの一部コラム・記事、全画像は移植していません。こちらのコンテンツとして残します。

ウォーロック:コーパス・クリスティ

2019年01月13日 | イギリス
ウッドゲイト指揮BBC合唱団、アン・ウッド(ca)ピアース(t)(symposium)1936/6/24・CD

ウォーロックは基本的に歌曲作曲家として認められていたのであり、古典的なものへの志向、宗教音楽的なものへの志向もあり、この曲にはそれがあらわれている。短いが美しく、少し無難な合唱曲。ピーター・ピアースが参加しているが何分短いので、このアルバムでは間奏曲的に楽しんでください。
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ウォーロック:連作歌曲集「シャクシギ(カーリュー)」

2019年01月13日 | イギリス
アームストロング(T)ランバート指揮インターナショナル四重奏団他(NGS/symposium)1931/3/24,31・CD

30代の若さでこの世を去ったウォーロックの代表作で、7年かけて5曲(歌としては4曲)を断続的に紡いだ。それはあきらかにドビュッシーの影響からはじまり私淑したディーリアスというある意味予想通りの作風から、後半になりシェーンベルクの月に憑かれたピエロの硬質な神秘・点描的表現、バルトークまで影を落とすとなるとただ事ではない。英国的といおうか音を選び、減らし、華美にしない慎ましやかさはRVWら民謡派に通じるところがあるが、より抽象化された不可思議な和音を長く響かせる場面にはさらに後代のメシアンなど想起してしまう。それでも英国作曲家たちの得意とした美しくも寂しく哀しい音楽であることに変わりはない。歌唱は情感を許しまっとうに歌であり、シェーンベルクとは逆だが、このあたりにノイズをたくさん盛り込むとアイヴズになりそうなくらい、英国的ではないようにも感じるのである。ウィトゲンシュタイン的な夜の気配がするのは音のせい、イエイツの詩文とは関係ない。演奏は没後一年、2/23の記念碑的なライヴに集った演奏家たちによる。鋭敏な解釈者コンスタント・ランバートが纏めているせいもあるか、古い録音なのにスッと入ってくる説得力がある。これで浸りこむことも可能だろう。その名の通り「魔法使い」の神秘性をここに確かに聴き取ることができる。ランバートもまた批評家としても名を成し、しかし酒で死ぬ。この時代の作曲家はいろいろと難しい。
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ラヴェル:ピアノ協奏曲〜Ⅲ(リハと実演)

2019年01月11日 | ラヴェル
ルフェビュール(P)ジャン=マルク・コシュロー指揮管弦楽団(放送)live映像

ルフェーブル(私がかつて書いてたルフェーヴルについてはbしか表記しない場合には適切でないので誤り、ないし別人)で統一表記されていたがアクセント的におかしいんじゃないかと思ったら今のWikipediaはこうなっていた。以後これで統一する。マイナー奏者みたいに書いてあるけどコルトーとその下をつなぐフランス派の名教師であり、この演奏風景を含む情熱的な映像(番組全体はおそらくメディア化しているのだろう、ネットでは同曲の譜読みとスタジオ実演が含まれる断片を観られる)から読み取れる通りラヴェルの非凡な解釈と表現は、記録の少ない現状を憂えるのに十分。ラヴェル存命中に既に教えておりラヴェル解釈で賞賛されている(言及されている)。私はこの人の両手はとても好きだが、常にフォルテで明晰な打鍵をなしニュアンスに欠ける感じがたまに嫌気がさす。しかしながらこれを見ていると〜演奏的には編成の小さいオケの不備でかなり見づらくルフェビュール自身も晩年様式で細かいミスを流してしまうのは惜しい(つくづく若い頃の演奏が見たかった)〜高い位置からバンバン打鍵しながらもかなり巧みにタッチを操り、手を寝かせ指先で鳴らすことと有機的に組み合わせて、「この微細な操作は録音で捉えきれなかったのだ」と確信させる。新ライヴ録音の荒さはやはりマイクが近く音量変化をならし捨て音捨て響を全部拾ってしまったせいだ。前にこの曲の三楽章はスポーツであり曲芸的な技巧から詩情を溢れさせるのが凄いというふうなことを書き捨てた。ルフェビュールは曲芸的な部分だけだというようなことも。いや、この演奏前の初?教室での道化師の指導、たびたび雄弁に語り雄弁に実演するその中で意図されるものは詩情であった。氷の詩情であり、暖かな詩情。見た目の情熱だけではない。ここまで繊細なものは土台ライヴ録音や映像では汲み取れない。ただ、ルフェビュールがもっとも得意なソロ曲だと思う、初期の水の反映について、やはりネットで若い頃のスタジオ録音が聴けるのでそれを嗜んでからこの映像の中の指導を観てほしい。ここまでくるとピアノの技術の世界なのでお手上げだが、この曲がリストではなくラヴェルだという信念が音になっている。ルフェビュールの両手は全曲が映像であった記憶があるのだが、この断片の勘違いかもしれない。音でなく動きだけでも楽しめる。セッションとはこういうことだ。豪快でスーパー。ロシアのピアニストのよう。
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ドンキブランド完全ワイヤレスフォン3wayは薦めない、コンプライのイヤーピース、不世出のラヴェル弾きルフェーブル、saturneレーベルのラヴェルQ早く復刻して

2019年01月11日 | Weblog
horen 完全ワイヤレスフォン やはり充電ケースのカバーが不具合 で 勝手に電源が入り 電池切れ 他の機種でも昔はよくあったので 充電してその後使えれば問題はない 3時間しかもたないのはどうにもネックで ケースもそれほど充電できず、 予備で 同じBluetooth 5 フォンを探した

中国製ガジェット置いている 数少ない量販店のドンキ でドンキブランド の 8000円の3 Way RM-3W001Kという 代物を 買ったら いきなり不良品で翌日店頭交換・・・ 使ってみた ところが 一昔前の中国 クオリティ プラスチックの音 ラジオ 聞くにも音が悪い イヤーピースがいっぱいついてて 使えるのはひとつ だけ

筐体が大きくて 不安なので ホールドをつけたらケースに入らない まあhoren の音が 良すぎた のかもしれない 金属製の 重い 筐体 で超小型 というのは どんなに大きいプラスチックよりも 音が優る 小さいくせに 口径が大きいのも利点

ウレタン イヤーチップ についてですが 私の耳だと 多かれ少なかれ耳の中を傷つけるような気がします 唯一傷つかないと思ったのはコンプライ ただこのコンプライ 耐用年数がすごく短いです ジェイバード 古くから使ってますがコンプライが標準装備になった後 半年でボロボロ 特殊形状で かえも ない

一日3、4時間は平気で聞く方がおかしいんですけどね もちろん ヘッドフォンだけでそのぐらいの時間なので スピーカー含めると、、、

posted at 00:15:56


コンプライのイヤーチップは口径が小さいので昨日買った3WAYフォンにつけたらしっくりきました。というかあのフォンにコンプライもったいないけど、1番ぴったりとも言える https://pic.twitter.com/DefzKsLANM

3wayフォン、左右ずれる。一時停止して繋ぎ直すと治るけどウザ。(これが治らず!ズレが疑似ステレオ的に響くことが頻発。切断後プロファイル削除&本体再起動までつながらないなど前時代的不具合が致命的に繰り替えざれるので「予備フォン」に格下げ。ドンキブランドへの信頼はなくなりました)

posted at 17:38:22

3wayフォン切断されたとき滅茶復旧めんどくさい 認識しない 片方しかつながらない bt5は技術的にオーバースペックだったのか?? どんなフォンも一ヶ月くらい安定しないことはあるので静観 Bluetooth5は切れにくいのがメリットだが、切れると完全に繫がらない。

posted at 12:24:52

兼高かおる世界の旅。ストラヴィンスキーの伝記に名前が出てきた。若い子扱いされてた。それを書いたクラフトももういない。平成も終わる。 http://archive.is/KL9j4

posted at 17:30:24

YouTube: Yvonne Lefébure plays Ravel Jeux d'eau https://youtu.be/iB4JtY-bPzI
YouTube: New version of "Yvonne Lefébure teaches how to play Ravel" https://youtu.be/bcSVi5In6bQ

ルフェビュール… いやすごいすごい 若い頃のこの人の演奏を見たかった 得意のコンチェルトは残念ながらオケのレベルもミス多発もイマイチだけど それでも細かいタッチの 正確さニュアンスの事細やかさ プロフェッショナルなピアニストの 腕耳 本当にすごい 英語の字幕でよかった ラヴェル存命中に 活動したピアニストでは一番ではないのかな
老ソリストは言うほど弾けてないじゃないかと言うかもしれないが、腕がついてかないだけで脳は弾けているから教えられるし、夢見たような指示でも伝えられる 弾く人が聴けばわかるのが名教師 名演を聴かせたいんじゃなく、名演をなさせるために伝えている 若いとそれがわからない

ラベルは同じことを繰り返さない人で 晩年の作品なんてワンフレーズワンフレーズが全て違う形になるのに統一感がある だからボレロの特異性が際立つ ラベルは技術の人 ピアノの技術の人でもあるし ルフェーブルの言うとおり ドビュッシーは先駆者 紛れもない先駆者 ラベルは技術者

超高額骨董LPなのに市場に年1くらい出るsaturneレーベルのシャンペイユ四重奏団のラヴェル旧録。一昨日eBayで二万+くらいで落札された。最低でもその3倍はつく。今回直前三十分で記念入札するまで誰も手を出さず8人しかウォッチがいなかった。延長無し2分前2入札終了。。復刻ある?

posted at 11:54:00



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グリーグ:ペール・ギュント第一組曲、第二組曲

2019年01月10日 | 北欧・東欧
フリード指揮シャルロッテンブルク歌劇場管弦楽団(第二組曲はベルリン国立歌劇場管弦楽団)(Polydor/Hindenburg)1928・SP

マーラーのそばに立っていたと思ったらラヴェル訪米時ガーシュウィンら超有名人だらけの写真の端に写っているオスカー・フリート。果てはソヴィエトで活動するという国際派で、マーラー「復活」録音は高名だが他にも当時としては異例の長時間録音を昭和初期という時代に遺している。ソヴィエトということからもチャイコ、国民楽派が得意であったことは、マーラーの「演歌調」をこのんだことからも偲ばれる。ardmore復刻CD-Rで聴く。1,2でオケの違いがあらわれており(「朝」のフルートソロのひなびた調子…)またSP原盤ゆえ原音もそうなのか断言はできないがアンサンブルがばらける、もしくはテンポが2つに割れるように聴こえる箇所が前後者とも聞かれる。それでもこれに安定感がかんじられる理由は響きの調和で、足取りやテンポの確かさよりも、中欧的な響きの安定感だけではなく曲に即した(ここでは軽やかで明るい)音響をしっかり整えて提示していることが大きい。音量やアンサンブルに欠点があろうが、音を正しく響かせることでの説得力を感じるのである。もっとも板起こしの技術が良いだけかもしれない。当然第一組曲のほうが楽しめる(曲的に)。フリートは率直なようでいて何気に揺らしており、テンポの緩急も結構ある。オールドスタイルの発音もきこえ、「復活」の録音を思い出す。でもそれほど気になるものではなくフリートはこの時代ではモダンな指揮者なのだ。ワグナー風の重厚な音楽よりチャイコ風のバレエ、フランス的な軽さに向くきがする。
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ラヴェル:ハバネラの様式による小品

2019年01月09日 | ラヴェル
ソロフィエフ(Vn)ナテルマン(P)(meloclassic)1960/1/18北ドイツ放送スタジオ録音・CD

素直な小品を率直にやっている。あまり大げさに民族様式を煽る表現を取る人ではなさそうだが、それにしても沈潜するように深い音色で、朴訥ですらある印象。ラヴェルに潜在するラテンの心がまったく浮き立たず、演奏的には良いのかもしれないが、面白さとは別だ。
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2018年末2019年始の日記~ショスタコーヴィチ7番の番組など

2019年01月08日 | Weblog
楽器継続(上達)はしょせん投資と余暇の有無で決まるなと思って久しいな。やる人はやるんだが、他のことができなくなる。rt

posted at 11:50:08

ビックカメラで完全ワイヤレスフォンラインナップみてきた。でかい。いま売れ筋らしき筐体みんなでかすぎ。

posted at 22:12:36

音楽ブログは聖域なのでランキング二桁までいくと警戒。。瞬間風速ならどうせ掲示板かなんか。ほっといたらアクセス集中してることはあるが、見なきゃ全くわからない。カテゴリをちゃんと分けるようにしたからだな。アクセス解析見るのは承認欲求から、しかし知らないですむ炎上なら見ない方が良い。

posted at 22:20:48

なぜか日本との友好を祝した曲がえらばれてましたが何かあったのかなあ(地味な曲多めだったし楽友協会ホール暗かった)rt VPニューイヤーコンサート

posted at 21:28:34

乏しい語彙と定型化した比喩によって記号的に処理するのが短文大量の音盤評だと思ってやってるが、つい修辞が多くなるし表現を回りくどくしてしまう。それは誰でもやることなんだよ。。誰でも技術でできてしまうんだ、本質ではないし、心地良くとも伝わらない。

posted at 01:13:57

horen完全ワイヤレスフォン、左(メイン)ピース不調。操作を受け付けない、しょっちゅう断する。小さくて高スペックのものは壊れやすいのはしょうがない。→続く

posted at 17:44:32

正月最も素晴らしかった番組「ショスタコーヴィチ死の街を照らした交響曲第7番」レニングラード攻防戦最中の「レニングラード」初演にまつわる露米紀行。細かい時系列、オケの実体がはっきり示される。エリアスベルク(目つきが似てる)とジダーノフの出てくる再現Vなど今まであっただろうか(笑)日本で前者の情報は余りにも少なく昔少し調べたが断片的で役に立たなかった。散発的にブログにメモしておいたが情報はこの放送の方が新しく正しい。エリアスベルクは良い録音が無いため名は知られないが幸いこの曲を実況録音してはいる。米国初演とレニングラード初演の違いすぎる状況。前者初演がここまで「アメリカ的」だったとは。初演争奪戦がプロモータの策略で、露出身クーセヴィツキーやロジンスキ(1番振ってる最中パールハーバー)、ストコフスキという初演専門指揮者ではなく、不向きとも思える反ファシズムのシンボル、トスカニーニに決まったこと。ストコの基地慰問映像、この巨大な曲に最も向いていたこの人の演奏の前、ソ連大使スピーチは始めて見た。戦争とクラシック音楽はこのころ激しく同調し、とんでもない力となって敵にも響いた。砲弾のもとでの演奏は何もソヴィエトだけではない。ドイツもまた爆音の響く中レコーディングまでしていた。人間性への回帰という「レニングラード」ほど迫真味を持ち合わせた曲を、古典主義ドイツは持たなかったというだけで。しかしまあ、レニングラード初演メンバーはもう独りも生きていないのか。。


ショスタコーヴィチ自身があまり出てこないのもこの番組の特徴だ。作家は作品とは別なのである。ショスタコーヴィチは永遠の謎であり、技術と霊感以外は想像するしかない。エリアスベルクは手元にこれだけある。残念なのは何一つ、記憶に残っていないこと。才能は機会とは別物なのだ。機会の奇跡。

パーヴォ氏の録音をネーメさんと勘違いして、何故かこれは名演だ、と書いたらそれ息子さんのレコードだ、と指摘されたこともあった。適任だろう。

ソ連の音楽に熱狂するアメリカ人民。バルトークの内心はオケコンの間奏曲で「レニングラード」を戯画化した(と言われる)ところに透けて見える。その初演クーセヴィツキーは「レニングラード」アメリカ初演を逃したわけで、因縁といえば因縁かなー。

posted at 18:36:28

結果としてスクリアビンぽい。"Florent Schmitt ‒ Rêves, Op.65" を YouTube で見る https://youtu.be/wlncACAfaD8

Bluetoothの不安定化がどうしようもない。断接を繰り返す。フォンへも影響か。エラー表示頻発するFlickrか中国製スマートブレスレットの管理アプリDa fitか、後者機能が不安定ですでに使っていないし、きっかけだった気もするので削除。ロケットニュースでも怪しいと書いてたな。

posted at 10:53:55

番組名わすれたけどハプスブルグ家をめぐるオーストリアドイツの旅みた。こういうのは見ないが見ると面白い。イキって早口英語で話しかけた人も外国人で答えが得られない場面とか地上波では流さないだろう。ベートーヴェンがモーツァルトを模倣した話は音が違う、構造の話なので普通パクリとは言わないよね。。

posted at 21:03:19

恋するクラシックって初めて見るが、なんかちょっとクラヲタ臭がするのでやめる。マーラーより古い作曲家どうでもいい(仕事でモーツァルトの秘曲解説を泣きながら打ってた記憶がふと)

posted at 21:04:38

目眩激化するのはクラヲタアレルギー。。平均律クラヴィーア曲集1-1はアヴェ・マリアの記憶が蘇るのでしぬ。

posted at 21:06:00

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ラヴェル:バレエ「ダフニスとクロエ」第二組曲

2019年01月06日 | ラヴェル
○ミュンシュ指揮ボストン交響楽団(放送)1960/5/4NHKホールlive(映像)

何かメディアになっていた気がする。ネットで観られる。夜明けではミュンシュは冷静に振り、オケは(個人的にフランスオケよりボストン交響楽団のほうが良い)綺羅びやかな音を振りまき、精度もかなり高い。といっても映像上事故はあり、コンマスがミュートを外し忘れて独り落ちている箇所等目は引くがこの録音では影響はまったくわからない。ともかくミュンシュの棒もあってないようなもので大きなタクトの打点がはっきりしないような振り方もしていて、それでここまでまとまり、力強く美しく推し進め全員の踊りではそれでも少し個性的な表情付けもバッチリ。かなり良い出来である。オケとは別に(もっともオケも冷静ではないように見えるが)ミュンシュはさいご激しすぎてバンスタより激しい上半身の動きをみせ、鬼のような顔で終わる。さっと指揮台を降りると汗だらけの顔は和んでいる。このときの聴衆は幸運だ。
Comments (2)
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ヴォーン・ウィリアムズ:チェロと管弦楽のための暗い牧歌(マシューズ編)

2019年01月06日 | ヴォーン・ウィリアムズ
イッサーリス(Vc)ダニエルズ指揮BBC交響楽団(放送)2010プロムス初演live(映像)

ネットで観ることができる。録音はどうしても悪くなるのでチェロの低音が聞こえづらく、またさすがに編曲初演のため硬さも否めないが、オケがオケだけにバックアップは万全で美しい。プロムスではしばしば雑な演奏もあるので、ちゃんと名の通ったオケ、指揮者そしてソリストということで安心もある。小規模作品だが重く沈潜するような雰囲気はRvwとして独特でもあり、演奏機会も増えるのではないか。
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ウォルトン:弦楽四重奏曲イ短調

2019年01月04日 | イギリス
○ガブリエリ四重奏団(chandos)CD

ハリウッド四重奏団が作曲家の理想とすればいささかゆったりし過ぎて残響も多く締まらないように聴こえるかもしれない。しかしもともと尖鋭な作曲家であったウォルトンの硬質な響が随所に挿入されたこの曲は、丁寧にしっかりそれをわかるように聴かせる必要がある(これはラヴェルと同じ)。残響の多さはそれを強調するものとなっている。ウォルトンは「響きの作曲家」でもあり、平易な流れを彩るそれらこそがウォルトンを人気作家たらしめた個性なのだ。この楽団は技術的な不足はないもののパワー不足を感じるが、中庸なスタイルである以上に、この曲を丁寧に再現するほうに注力したのだろう。良いステレオであり、同曲の入門にむしろふさわしい。
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ベルリオーズ:幻想交響曲

2019年01月03日 | フランス
オッテルロー指揮ハーグレジデンティ管弦楽団(PHILIPS)1959/6/10-12・CD

全くインテンポの無味乾燥なワルツを聴いて、どうしようかと思ったが断頭台への行進などラストへ向けてのヒステリックなアタックと力感あふれる突進はカッコいいと言わざるを得ない。木管など合いの手や怒りの日のモチーフが立体的に絡んでくるところは、弦楽器の素晴らしいアンサンブルともども胸のすく聞き心地。オケはメロディの直線ではなく絡み合いなのだと改めて思わせる。同時代にまだ多かったトスカニーニスタイルと、現代的というか、北方的な理知性の両立した素晴らしい結末だった。
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ショスタコーヴィチ:交響曲第6番

2019年01月02日 | ショスタコーヴィチ
コンドラシン指揮クリーヴランド管弦楽団(FKM)1979/1/28live

あっさりした演奏だがノイジーなのと弦がかなりバラけるのでパッとしない。音は明るく、だがそれゆえに浅薄でショスタコーヴィチらしい暗さがなく、コンドラシンも積極解釈する人ではないため、あっさり聴けてしまう以上のものはない。うーん。
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プロコフィエフ:キージェ中尉組曲

2019年01月02日 | プロコフィエフ
コンドラシン指揮クリーヴランド管弦楽団(FKM)1979/1/28live

バラけ気味だが鋭くリズムを刻み乾燥した音で突き進めてゆくコンドラシン。幸福感や皮肉な調子といった情緒的側面は浮き彫りにされないが、明るい音+純粋に音の躍動という点では十二分の効果を発するよう演奏させている。骨皮の印象はあるものの、曲が名旋律に彩られた平易なものであるがゆえ耳は楽しませる。録音にもホワイトノイズがのりステレオではあるがやや聞き辛く、おすすめにはできないがコンドラシンの技量は垣間見られる。
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あけましておめでとうございます

2019年01月01日 | Weblog
本年もよろしくおねがいします
撮りたての写真を
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