○ツァーク(P)ザンデルリンク指揮ソヴィエト放送交響楽団(melodiya)1959・CD
後退したようなロマンティックな作品でとくにオケ部のどんよりしたラフマニ臭にはウンザリするが、それとはほとんど立体的に絡むことなく音を並べ続けるソロピアノは洗練され垢抜けた非常に聴き映えのする音を提示してくる。旋律がわかりやすいのは3番には負けるものの、3番よりも個性が薄く聞きやすいと言えると思う。とにかくオケが野暮ったいのは演奏のせいなのか、いややっぱり曲のせいだろう。ツァークはやや線は細いものの録音バランスがよく(モノラルだが)細かい音まで聞き逃させることはない。○。
後退したようなロマンティックな作品でとくにオケ部のどんよりしたラフマニ臭にはウンザリするが、それとはほとんど立体的に絡むことなく音を並べ続けるソロピアノは洗練され垢抜けた非常に聴き映えのする音を提示してくる。旋律がわかりやすいのは3番には負けるものの、3番よりも個性が薄く聞きやすいと言えると思う。とにかくオケが野暮ったいのは演奏のせいなのか、いややっぱり曲のせいだろう。ツァークはやや線は細いものの録音バランスがよく(モノラルだが)細かい音まで聞き逃させることはない。○。