フレイタス・ブランコ指揮ORTF(forgottenrecords)1960/02/11live
派手でガツンガツンくる精力的な演奏で、謎めいた暗闇、あるいは浅浅しい律動を一貫して意味あるものとして、正面から突き通していく。スピードや力感こそミュンシュを思わせるも、ミュンシュ特有の肉感的な変化の付け方はせず、音色はカラフルで旋律はリリカルで、そこにド派手な音響で有無を言わせない。ブランコにこういう暴力的ですらあるやり方ができたのか、という面と、ルーセル適性を強く感じる。ルーセルの中でもクセのある構成の交響曲だと思うのに、ベートーヴェン的起承転結がついて、拍手でおわる。モノラル。
派手でガツンガツンくる精力的な演奏で、謎めいた暗闇、あるいは浅浅しい律動を一貫して意味あるものとして、正面から突き通していく。スピードや力感こそミュンシュを思わせるも、ミュンシュ特有の肉感的な変化の付け方はせず、音色はカラフルで旋律はリリカルで、そこにド派手な音響で有無を言わせない。ブランコにこういう暴力的ですらあるやり方ができたのか、という面と、ルーセル適性を強く感じる。ルーセルの中でもクセのある構成の交響曲だと思うのに、ベートーヴェン的起承転結がついて、拍手でおわる。モノラル。