湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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ショスタコーヴィチ:ピアノ五重奏曲

2019年02月28日 | ショスタコーヴィチ
アラー(P)ハリウッド四重奏団(capitol/testament/ars nova)1952/5/6・CD

ピアノが引きの一方、カルテットは音が太く均質なため、モノラルだと起伏なくずっと近い。もちろん大量の他盤と状態は同じだが、曲が垢抜けて色彩感もあるだけに逆にモノトーンの印象を与えるのは痛い。この楽団特有の力みは少なく、姑並に耳をかっぽじって聞けばそれはミスはあるが、基本的に整えた感じがする。終楽章の突き抜けた主題がはじめピアノで提示されるところからリズムが跳ねず客観的だ。打鍵は強いが正確さに重点を置いているようで、他の楽器もそれに乗るしかない。アンサンブルをやってる感じは出るが、人に聴かせる音楽をやってる感じは薄い。全般に音は濃いが、音楽は薄い。引っかかりがまったくない。面白い。
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