湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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ドビュッシー:神聖な舞曲と世俗的な舞曲

2005年04月22日 | ドビュッシー
○グランジャーニ(hrp)F.スラットキン指揮コンサートアーツ弦楽合奏団(capital)LP

しっかりした演奏、といってもドイツ風の重い堅牢な演奏ということではなくて骨組みのしっかりした緩くならない演奏という意味である。グランジャーニのまったく安定した表現は曲と時代と作曲家そのものを知り尽くした人ならではというものか。バックオケもしっかりしている。スラットキン父のおかげだ(自分も弾いているみたい)。グランジャーニは指がしっかりしていて、とにかくパキパキいうのが心地いい。品性の溢れるセンスあるエスプリに満ちた音色にも惹かれる。技術的にはずいぶんと余裕があり、もっとバリバリ技巧をひけらかしてもいいくらいなのに、ここが品格というものなのだろう。世俗的な舞曲の最後はちょっとテンポを落としてスケールを大きめに表現しているが、最後まで品は失わない。素晴らしい。録音マイナスで○。
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