湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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ドヴォルザーク:交響曲第5番

2005年02月23日 | 北欧・東欧
ビーチャム指揮ロンドン・フィル(SYMPOSIUM)1936/10/15クイーンズ・ホールlive・CD

生命力に溢れ、音楽の歓びをリズミカルに表現していくビーチャム。そのくったくのなさと、曲のしっかりした構成感を損なわない適切な解釈に感心させられる。だが・・・いかんせんこの曲、余りにドイツ的すぎる。ブラームスを透過してベートーヴェンの痕跡を明確に残した作品には古臭さが漂い、演奏もそれを払拭しようとしない。1楽章こそ8番を予感させる垢抜けた響きに気を浮き立たせられるものの、続く緩徐楽章以降の暗いこと!ビーチャムがまたベートーヴェンを意識したような「ちゃんとした」演奏をしてしまっているのがきついのだ。独特の爽快なドライヴ感は維持されるものの、音楽の総体が余りに古典的な表現を指向しすぎている。またシンポジウムらしいところだが雑音が物凄くライヴであることを割り引いても聴きづらい。無印。
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