湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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ラヴェル:マ・メール・ロア組曲(抜粋)

2007年02月10日 | ラヴェル
○サバータ指揮NYP(NUOVA ERA/ORIGINALS)1950/3/26NYlive・CD

サバータのサイン入り写真、飾っておいたらインクが消えてかんじんのsabata部分が筆跡だけになってしまったんだよなあ(悲)歌劇場の指揮者ってイメージゆえかこの人のサインは安いけどね。これ以降サインはやっぱりファイリングして保存することにしました。状態的に額から外せないマーラーとサティと最近の人以外。わいいとして、パヴァーヌから始まる短い組曲です。客席雑音も多いライヴ。劣化率はげしいNUOVA ERA盤なので雑音なのか劣化音なのかわかりまへんがとりあえず「聴きにくい音質」としておきます。だいたいこれって他で出てましたっけ?最近URANIAかなんかで復刻されたやつに入ってたかな?ボレロとアノ凄いラ・ヴァルスは何度も出てるけど。音楽は耽美的・・・当然ながら。速度はやや速めかもしれないが、感傷的な揺れがなんともいえないぬるまゆい雰囲気をかもす。リズム楽器が入るとリっとなり、緩急の差がまた絶妙な手綱さばきとなっている。オケもソリスト指向の強い奏者の多いNYPなので美しいヴィブラートが聴ける。音響的にちょっと硬質で現代的な整え方をしているところもあるが、そこがまたラヴェル独特の印象派世界なのだ(ドビュッシーの印象派とラヴェルの印象派は違う)。ソロ楽器がとにかく雰囲気あって巧いなあ。中国の陶器の東屋のところで激したせいかちょっとアンサンブルがごちゃっとなるのは惜しい。NYPらしいけど。ここは中国風の音響を目した木琴のリズムをもっときちっとして水際立たせないと。・・・と思ったらここで終わっちゃったよ!拍手があ。でもいちおう○。

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5 Comments

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Unknown (サンセバスチャン)
2007-02-13 09:10:11
これはNYでの録音ですね。
短いのが残念です。
ORIGINALSとかいう怪しい限定盤も持ってます。ラフマニノフのラプソディー、ヴェルディ『シチリアの夕べの祈り』との組み合わせ。
NOVA ERAは劣化してますか?私のは大丈夫みたいですが。
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一部劣化してますが大丈夫です (岡林)
2007-02-13 13:54:02
単なる雑音の可能性もあります。見た目の錆びや薄さと音への影響は違うようで(音質は悪化しますが)、NUOVAERAは色がどぎつく変わるのでいちおうバックアップはとっていますけど、ワルターの幻想なんか全く音は劣化してませんね。うーん。ORIGINALS盤は新しいのではないですか?出ていたのを知りませんでした。

イタリア盤と自称イタリア盤とpearlとUNICORNなどなど・・・けっこう要注意レーベルは多いですね。
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2000部限定版ですか (岡林)
2007-02-13 14:51:40
VPOとのものなんですね。音質は結構評価されてるんですね。

しかし日本とイギリスはプレミアつきまくりですねえww
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ええっ、そうなんですか? (サンセバスチャン)
2007-02-13 17:24:36
驚きました。2000部限定って、こんなコレクターズアイテムが2000部も出たのでしょうか。オケはNYPだと思ってましたが思い違いかなあ。魔法使いの弟子も入ってた?音質は多少良い程度ですかね。NOVA ERAのものは、『マクベス』と『トリスタン』『ファルスタッフ』を買い損ねまして後悔しています。
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残念 (岡林)
2007-02-13 19:09:17
同じ録音ですか(笑)いちばん安かったアメリカのアマゾンの中古、さっそく手配してしまいました。録音嫌いの指揮者のものって状態のひどいライヴ録音が多いので、必然的に音盤マニアには敬遠されるのか、正確な最新データがなくて困ります。この盤はしかしリマスターのよさが各所でうたわれていますので、劣化の件もあるし、とりあえず楽しみに待ちます。品は普通に各国アマゾンにでてますから2000は作りすぎたんですね。しかし壱万円越えはないよなあ。
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