湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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プロコフィエフ:交響曲第5番

2007年02月06日 | プロコフィエフ
○ストコフスキ指揮ソヴィエト国立放送交響楽団(MELODIYA/MEMORIES)1958/6モスクワLIVE・CD

とことん求心力のある演奏で派手というより勇壮である。しまいには弦など少しほころびも出てくるが、独特の音響表現含めこれがソヴィエトの強力な楽団によってなされているところに面白みが出てくる。つまりあくまでソヴィエトの演奏の範疇でストコフスキがやりたいことをやっているという珍妙な力関係の逆転現象が、逆に抑制されて程よく内圧の高い演奏に昇華されているということだ。ストコフスキ特有の明るく軽い音響が放送響の重く力強い音によって中和され、非常に聞きやすい。「ソヴィエトの演奏」としてきくことができた。聴き物はやはり速い楽章であろう。○。2008年夏やっとMEMORIESがCD復刻した。

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4 Comments

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偏愛する曲ですが (田豊)
2007-02-07 09:56:55
この曲は、極端に速いか、遅いか(まあ当然ですが、)の演奏が、印象に残るが。
マゼルと、ヴィーンフィルとのライブが遅くかつ、やたらテンポがうねうねと動き、マゼルらしくおどろおどろしい演奏です。
チェリも定番と思うのですが、シュツッツガルトの頃は、そんなに極端ではなく、音がきれい。
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これは速いです (岡林)
2007-02-07 11:24:04
オケが違うとこうも重量級になるか、というところで面白いです。
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これ、LPですか (田豊)
2007-02-07 16:05:04
注文しようと思って検索かけたのですが、LPですか?
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ストコフスキのロシア客演録音 (岡林)
2007-02-07 21:19:24
いくつかあって一部CDになっているようですが、私の手元にあるものはメロディヤのLPです。見たような気はするんですけど・・・
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