湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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☆バルトーク:ヴァイオリンのための第一ラプソディ

2016年10月09日 | 北欧・東欧
◎シゲティ(Vn)作曲家(P)(HUNGAROTON他)1940/4/13ワシントン図書館live・CD

有名なライヴで録音状態もよく、シゲティ全盛期の素晴らしい音を聞くことができる。この人がかつて非常に感傷的な音を、非常に正確に表現することのできた稀有のヴァイオリニストであったことがわかる。後年は技術が衰え前者だけの演奏家になってしまった感もあるが、同年代には余りいなかった演奏家だろうことが改めて伺える。前時代のロマンチシズムと現代の技術力がここで融合していたのである。表現の正確さが音楽を殺していない、模範的な表現。バルトークは民族性がかなり強い作曲家だがそれ以上に民族的表現に長けた演奏家でもある。リズム表現の独特さは理解できていないと単なる下手に聴こえてしまう。独特のずらしがある。しかしシゲティは意に介さない。シゲティ自身もまたよく理解して表現をあわせているからである。作曲家は旧いライヴ録音で聴かせた土臭い演奏とは違い、ここでアメリカナイズされたと言ったほうがいいのか、こんにちの現代的なイメージとしてのバルトークを表現している。この演奏は凄い。この曲が改めて難しいとも感じた。理解していないと表現にならない、譜面づらのやさしさは見せ掛けだ。シゲティの装飾音の細部まで完璧に適切な音にしているさまは凄い。◎。

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