ebayでDGのチェロソナタ自演LPを落とし損ねた。DG未CD化盤は元々希少で高値がつくのだが最近のネットオークションでこのようなマニアックな盤が一枚15000円もつくようなことは稀である。中古LP屋ではフランセ自作自演集成(LP)がじつに一枚40000円近くついていた。フランセにこんな値段がつくようになると生前誰が予想したであろうか。フランセ自作自演盤を長年集めてきた私もさすがにここにきて収集を諦めることにした。「初期盤LPブーム」が早く去るのを待っているのだが、コストパフォーマンスの高い初期盤のみを扱う中古屋のスタンスはとうぶん変わりそうにない。
確かに初期盤LPは音が違う、好みだろうがCDの音より疲れないし迫力があることも多いんだけどね。。
確かに初期盤LPは音が違う、好みだろうがCDの音より疲れないし迫力があることも多いんだけどね。。
「幻の」チェリスト、アニア・タウアー。彼女が奏でるその音はまるでデュ・プレを思わせるような尋常ならざる力強さを備えており、時に妖艶にすら聴こえる魔力的な響きは聴き手を不思議な世界に誘います。正確な原因は知られてはおりませんが、若干28歳にして自ら命を絶ってしまったと言われる、謎の多い演奏家。もし生存していたならば今日、最も個性豊かなチェリストの1人として活躍していたに違いありません。その彼女がDGに残したLPにして僅か2枚分の貴重な録音。ドヴォルザークでは現在躍進を続ける名コンビ、マーツァル&チェコ・フィルが、そしてJ.フランセは自作の伴奏を担当、こちらも非常に興味深いところです。
1.ドヴォルザーク:チェロ協奏曲
2.レーガー:無伴奏チェロ組曲第3番
3.フランセ:チェロとピアノのための幻想曲
【演奏】
アニア・タウアー(Vc)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団[1]
ズデニェク・マーツァル(指揮)[1]
J.フランセ(P)[3]
【録音】
1964年
1968年[1]