湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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ドヴォルザーク:チェロ協奏曲

2006年07月06日 | 北欧・東欧
○ナヴァラ(Vc)ストゥプカ指揮プラハ放送交響楽団(multisonic)live・CD

ナヴァラの長所は何と言っても滑らかなヴィブラートで紡ぐ憂愁の表現であり、この演奏でも憂いのある詠嘆の表現に深く心打たれる。線の細いヴァイオリン的な音で、フレージングが極めて巧く特に高音の旋律表現においてこれほど深層に訴えるものもあるまい。力感と言う点ではロストロ先生などには及ばず、終楽章ではさすがに技術的な綻びもみえるが、旋律を高貴に歌うのがとにかく巧い。演奏スタイルとしてバックオケ含め起伏があり激しいがゆえに終楽章はもっと爆発して欲しかったが、1,2楽章だけでいえば非常に素晴らしい出来と言っていい。録音が極めて悪いのが惜しまれる名演。オケ、とくに弦はやや力不足か。○。

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