湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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ヴォーン・ウィリアムズ:音楽へのセレナーデ(管弦楽版)

2019年02月17日 | Weblog
ヒコックス指揮ノーザン・シンフォニア、クレスウィック(Vn)(EMI)CD

なだらかなレガートに覆われた美麗な曲で、全盛期RVWの良い所が出た曲。前の時代の音楽すなわちディーリアスのような生温い音響を揺らがせながら、音を整理し減らしラヴェルのように無機質な清澄さを導入することで、RVW特有の明るく健康的な美を構築している。ヒコックスがまた上手い。軋みなく継ぎ目を見せず大きく作り上げていく。音に感傷も宿りRVWらしさは満点である。

なぜかシンクロすることがあるFACEBOOKのコミュから同曲初演(原曲)について。これは1938年ヘンリー・ウッド卿の指揮生活50周年のために作曲された機会音楽で、アースラ(アーシュラのほうがいいのか・・)によると10月5日初演時この曲は戦争の影を晴らしクイーンズホールにつどう聴衆の上に星空の言葉と月夜の音楽を投影した。自作演奏のため招聘されていたラフマニノフは感動し涙を流したと言われている、とのこと。ウッドの録音は初演メンバーによる1,2日あとの演奏(別記)。
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