湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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ドビュッシー:版画~Ⅱ.グラナダの夕べ

2019年02月22日 | ドビュッシー
作曲家(P-roll)(EMI/warner他)1913/11/1・CD

思うがままに大揺れに揺れて極端に変化する、作曲家の特権だろう。デジタルな音しか出ないロールによるデジタル録音なので(ピアノロールは蘇演時の録音条件に影響される部分が大きい)ひときわ極端に聞こえてしまうのかもしれないが、先生的にはダメダメを言われる演奏スタイルであっても、正直面白い。陰影濃い冒頭の沈潜から急に夢見るような、船揺れのような(ロール特有のヨタリもあいまって)、そこで突然ダッシュしたり、立ち止まって呆然としたり、この動きを忠実に再現するピアニストに演奏してもらったら面白いであろう。まあ、録音として楽しむものではない。音が冷たく硬くてきつい(warnerの1991年録音で聴取)。これら一連のロールはCD時代になってさえ再三発売されてきた。ここ10年で3,4回か。前奏曲集第1番より五曲、レントより遅く、子供の領分、スケッチブックから。すべて同日、ロールはこれがすべてである。
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