湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

※旧ブログの一部コラム・記事、全画像は移植していません。こちらのコンテンツとして残します。

ドビュッシー:チェロとピアノのためのソナタ

2009年01月26日 | ドビュッシー
○ピアティゴルスキー(Vc)ルーカス・フォス(P)(RCA)LP

ピアティゴルスキーらしくない技術的に怪しい部分がいくつかあるにせよ、スケール感や構成力には天性の才能を依然感じさせる演奏で、力強く豪快さはあるもののロストロ先生とは違い音楽家としてはかなりニュートラルなところが繊細なドビュッシーにあっていて、強みに働いている。ラヴェルの作品のようなところのある難曲だけれども、決してテンポを弛緩させることなく描ききり、またフォスもアンサンブルピアノとして巧くサポートして付けている。打鍵が強くペダルをそれほど使わないいかにもアメリカ的なピアニズムを発揮しているが、晩年のドビュッシーの明確な彫刻には合うのである。○。

Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« フランセ:8つのエキゾチッ... | TOP | ミヨー:四行詩の組曲 »
最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | ドビュッシー