湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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☆ラヴェル:ラ・ヴァルス(1919-20)

2017年05月17日 | Weblog
◎クリュイタンス指揮パリ音楽院管弦楽団(EMI)1961,62・CD

参った。弦など音程に難はあるが(フランス特有の病)、まずもって非の打ち所が無い演奏。確かに強烈な個性や音楽に膨らみを与えるケレン味には欠けるが、音の華やかさ、テンポの絶妙さ、品の良さは絶品だ。まさにラヴェルの模したウィンナーワルツそのものを聴いているような感じがして、これは「ラ・ヴァルス」としては何か足りないのかもしれないが、ワルツ音楽としては完璧である。意外と伸縮するテンポも確信犯的に効果的にひびく。明るい幸福感に満ちていて、それでいて最後にはばらばらと崩壊するラヴェルの諧謔も品良く纏めている。ファーストチョイスにぴったりなので、この曲を知らないお友達にもぜひ薦めてあげましょう。オレはEMIの広報マンか?

※2004年以前の記事です
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