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社会教育への思い・・・

2017年01月28日 | 日記・エッセイ・コラム

 以前より、子供たちの体力低下が言われています。
文部科学省の調査では、少しづつ改善傾向が見られるものの、まだ低いレベルのままであることが報告されています。
この背景には、運動子する子としない子の二極化、あるいは日常せいかつにおける、身体活動量の低下があるようです。
また、運動・スポーツへの興味や関心が薄れていることも考えられます。
手軽に運動できる環境も整っていないこともあるのでしょうか。

 東日本大震災及び原発事故により、避難生活を余儀なくされ、社会体育の指導からは遠ざかってしまいました。
6年前までは、生活の中に、組み込まれていた社会体育・教育。
そんな中で、私の心にあった思いを、少し述べてみたいと思います。
現役で、社会体育を指導されてる先生方の参考になれば幸いです。

 
 スポーツを通じて心と身体を育てよう、身体を動かす歓びを、そして良い思い出づくりをと考え、スポーツ少年団の指導をしながら、子供たちと楽しく時間を過ごしていた。
指導を始めた頃と今日を比べると、子供も親もかなり様変わりをした。態度や言葉づかいが荒くなったし、集団での活動が苦手な子供や親も多くなった。
今日の子供たち、よくムカついたりキレたりする。なぜムカつきキレたのか、その理由さえもきちんと説明できない。
メディアでは毎日のように殺人や未遂、そして想像もできないような、年少者の犯罪を報道している。
子供たちの凄惨な事件が繰り返される昨今、若い世代への諦めムードが漂っているが、希望の芽を大切にしたい。
子供たち自身の心は、本当は昔と少しも変っていないのです。大人たちが見逃さず見守り、大切に育てていかなければならないのだと思う。
 
 他人の痛みを教えるのは教師、それは学校の先生だけではなく、親や地域の人たちで教えるのです。
学校・家庭そして社会教育・体育指導者をまじえた話し合いの場が、数多く開かれることを願っている。
ある哲学者の言葉です、「凡庸な教師は、ただしゃべる よい教師は説明をして納得させようとする 優れた教師は、自らやってみせる 偉大な教師は、心に火をつける」。 
子供たちのそして親たちの心に火をつけて欲しいものです。
 
 人と人との関わりを学ぶ場、集団の中で子供たちは成長します。
年齢・経験・能力の異なる子どもと成人が一緒に活動することで、社会人として必要な基本的な態度や能力が育つと考えます。
幼児期や少年期に受けた感動や思い出は、子供たちの将来の生き方や感じ方に大きな影響を与えます。
人と人との出会いから、人の心の温かさ、人のために役立つ喜び、そういうものを感じてほしいという思いが、指導の基礎となっているのです。
 
 心も身体も発育発達の途上にあるこどもたち、そして将来に向かって伸びていこうとする子供たち。
どんな環境にあっても自分を見失わず、力強く生き抜く力、それを育てるための場は、生活と結びついた地域社会の中、子供たちの集団による社会活動の場以外にはありません。
しかし、今日の社会体育、子供たちに良いことばかりとは言えないようです。
勝利至上主義の目立つ種目もあり、それらに参加している児童生徒が学校で見せる、排他的かつ乱暴な言動である。
同じ種目を選択している子が何人か集まると、ほとんど学校での集団的取り組みが困難に陥るとも聞きます。
女子に顕著にみられる「いじめ」という現実もおそらくどの学校でもあるのだろう。
小学校低学年から、監督の大人たちの罵声の中で、ほとんどの日曜祝日を過ごすのだから、当然のことである。
せっかくの社会体育の中で、子供たちの心を歪ませているとしたら、悲しいことである。
学校生活を大切にしてほしい。そして我々社会体育を指導する者として、考えなければならないことだ。

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