マウイ太鼓は、日系4世のケイ・フクモトさんが、福島からの移民である曾祖父から受け継がれてきた「福島太鼓」を継承するため、19年前に始めた太鼓の会です。
子供から60代の大人まで、約40名のメンバーがいて、彼らの得意曲は「フクシマ・オンド」です。
19世紀後半にサトウキビ農場の労働者としてハワイに渡った、福島からの移民が伝承したもので、相馬盆唄に似ています。
日系人が多いハワイには、たくさんのお寺があります。
6月から8月にかけて、毎週のようにどこかのお寺で「ボン・ダンス(盆踊り)」が開催されます。
地域の祭りとして、日系人や仏教徒以外の人たちにも親しまれています。
「フクシマ・オンド」を通して、福島移民の子孫としての強いつながりを感じているマウイ太鼓は、マウイ島各地のお寺をまわり、ワインの樽から作った手作りの太鼓でボン・ダンスを盛り上げます。
驚いたのは、老若男女皆がしっかりと「ボン・ダンス」を踊れることです。
浴衣の着こなしも、それはそれは素晴らしい。
「踊れる」ことが、かっこいいとされるハワイのボン・ダンス。
それは、日系のみならず、サトウキビ農園の労働者としてやってきた、さまざまな移民が暮らすハワイで、自分たち民族の文化を大切にし、他の文化も尊重する、ここの暮らしや歴史から生まれたものではないか。
大変貴重な体験、経験をすることができた、昨年と今年。
より強い友情と連帯が生まれた。
今回、我が双葉町の盆唄や太鼓を紹介できたが、彼らはその後も演奏し踊ったと聞きました。
この双葉の盆踊り、ハワイで伝承してくれたら、最高の喜びです。
すでに、伝承してもらうべく、動きを始めています。