2013年度作品。アメリカ映画。
エイリアンの襲撃で人類が他の惑星に移住した近未来の地球を舞台にした、トム・クルーズ主演のSFサスペンス。地球に居残った主人公が謎の女性と遭遇し、人類の存亡をかけた戦いに巻き込まれていく。
監督はジョセフ・コシンスキー。
出演はトム・クルーズ、オルガ・キュリレンコら。
つっこみどころはたくさんあるが、悪くはない。
この映画の感想を端的に表すなら、そういうことになる。
映画の舞台はエイリアンの攻撃を受け、土星の惑星に人類が移動した後の地球。主人公のジャックは、地球のパトロールをし、地球に住む異星人を駆除するドローンという機械を修理するために地球に在住している。
そういう設定だ。
地球がそのような形になったのには、黒幕がいる。
で、僕には、こいつの行動理由がまったく理解できなかった。
まず、地球を攻撃する理由がわからなかった。せめて少しくらい説明があっても、個人的には感じる。
それに、地球から生命体を消して一体どうしたいかさっぱりわからない点も引っかかった。
また、地球を維持管理する方法も無理があるとしか見えないのである。
あれだけ高度な文明を持っているのなら、修繕含め、すべて機械処理にすればいいのに、と見ていて感じた。
そういった細かい点が気になり、すなおに物語に入り込めない面はある。
それにあのラストは、ダメである。
作り手はハッピーエンドのつもりかもしれないけれど、僕には個人の尊厳の否定としか映らなかった。
ほかにも言いたいことはある。
しかし物語はそれなりにおもしろいのである。
何より謎めいた展開には引きつけられるし、アクションの場面も臨場感があって良かった。
それに映像も見ていると、ワクワクするのだ。
ジャックたちが住む場所はいかにも近未来的で無機質っぽくて美しい。
また球体のドローンの動きなんかも、いかにもスタイリッシュな殺人マシーンって感じで、その映像にはほれぼれとした。特にあの目の動きとかが好きだ。
引っかかる部分は確かにある。
けれど、見終わった後には、SFらしい世界観が、ふしぎと余韻を残す。
いろいろあるが、これはこれでありな映画かもしれない。
評価:★★★(満点は★★★★★)
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