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2014年度作品。アメリカ映画。
クリストファー・ノーラン監督によるSFドラマ。環境の変化などの影響で食糧危機に陥り、滅亡の危機を迎えた人類が新たな星を目指す姿がつづられる。
監督はクリストファー・ノーラン。
出演はマシュー・マコノヒー、アン・ハサウェイら。
よくできた、かなりレベルの高いSF映画だ。
3時間近くというかなり長い作品なのだが、ほとんどだれることもなく物語は進んでいく。
おかげでその長丁場を映画に没入することができた。
ノーラン作品の中では、個人的に好みの作品である。
ノーラン作品の特長は何かと問われれば、上手く語れないし、人それぞれだとは思う。
だが僕は静かに緊迫感を煽りたてていくことに、彼の作品の良さがあると思うのだ。
たとえば、近未来が舞台であることを徐々に明かしていくところ、巨大な津波が襲ってくるぞ、っていう瞬間の溜め、氷の星の脱出関連のエピソードなどは、じりじりと緊張感を掻き立ており、非常にすばらしい。
これは音楽や音響の使い方もあるけど、ぐいと画面に引き寄せられた。
またストーリー展開もすばらしい。
特に最初の幽霊の話が、後半でつながってくる辺りはすばらしく、見ていてドキドキした。
最後の方はやり過ぎだよな、と個人的には思うのだけど、観衆が望んでいる通りの展開だし、これも良しとすべきか。
またSFとしても、細かな設定がすばらしく、理系の僕には非常におもしろい。
こういうこだわり方って結構好きだ。
ともあれ、トータルとしては満足そのもの一品だ。
長大な割に後に残るものは意外と少ないのだけど、SF映画としてレベルの高い作品、と思う次第である。
評価:★★★★★(満点は★★★★★)
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