2014年度作品。日本映画。
週刊少年ジャンプに連載され、後にテレビアニメにもなった和月伸宏の同名コミックを佐藤健主演で実写映画化し、大ヒットを記録したアクション作の続編となる2部作の後編。
監督は大友啓史。
出演は佐藤健、武井咲ら。
つっこみどころは多い。
加えて冗長で、説明不足で、原作ファンからすると、ストーリー展開には不満も残ろう。
しかしアクションはさすがに見応え抜群で、悪役の存在感も際立っていた。
それだけでも十分におもしろいと感じられる作品である。
2時間半近い大作ということもあって、さすがに長い。
特に前半の修業シーンはそうで、もう少し端折れるのでは、と思う。
というより、それを除いてもいらないシーンがあまりに多いのが問題だろうか。
加えていろんな部分が説明不足なのである。
宗次郎の心がこわれた理由とか、志々雄の剣がなぜ火を吹くのかとか、志々雄の計画には無理があるんでないの、とか、いろんな部分で「?」と感じる部分があり、どれもこれも、言葉が足りない。
原作ファンとしては二重の極みがなかった点や、十本刀のモブ扱いはあまりに悲しい。
ほかにもつっこみどころが多く、不満を上げればきりがない。
だがさすがにアクションシーンはすばらしいのだ。
師匠との修業シーンや、宗次郎との戦闘シーンはさすがにスピーディで、体を使っているのがわかって、見ていてもワクワクする。
特にすばらしかったのは、志々雄との戦闘シーンだ。
剣心、斎藤、左之助、蒼紫相手に打ち勝ち、四対一でもなかなか倒れてくれない志々雄の存在感たるや抜群だ。悪役としてこれほどすばらしいことはない。
期待値が高かったせいか、見終わった後には不満も大いに残る。
しかしトータルで見れば、それなりに楽しめる一作だった。
評価:★★★(満点は★★★★★)
前作の感想
「るろうに剣心」
「るろうに剣心 京都大火編」