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2014年度作品。日本映画。
日本映画界きっての名カメラマン、木村大作が『劔岳 点の記』に続いて手がけた監督第2作となるヒューマンドラマ。笹本稜平の同名小説を基に、立山連峰にある山小屋で暮らす親子の愛と山に生きる人々の姿が描かれる。
監督は木村大八。
出演は松山ケンイチ、蒼井優ら。
ストーリーはともかく、映像はすばらしい。それが本作の率直な感想だ。
カメラマン出身の映画監督らしい作品である。
ストーリーはずいぶん問題がある。
主人公が山小屋を継ぐ心の流れがいまひとつわかりにくいし、襲い来るトラブルもどうにかできなかったのか、って思うような代物だ。
低気圧の中登山を続ける登山者や、脳梗塞になるところも、いかにもとってつけたご都合主義的な展開でげんなりしてしまう。
しかし映像はすばらしいのだ。
立山の映像はともかくも雄大で、見応え抜群。
雪山登山や、夏山の風景、紅葉の風景など、見ているだけでほれぼれとしてしまう。山登りが好きな人ならば、心にぐっと来るものがあるだろう。
撮影クルーも出演者も、よくがんばったな、と感心してしまう。
トータルで見るなら、いろいろ難点はある。
しかし美点に関しては、目を見張るものがあろう。
ともかくも大きな作品、そう強く思った次第だ。
評価:★★★(満点は★★★★★)
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