カメさんの長距離旅行体験として記憶に残っているのは小学生の頃に親に連れられて高知の田舎に法事に行った事です
その旅行は昭和39年の春休みだったと記憶しております
3月の春休みですから朝方はまだまだ寒い中を早朝から親に連れられて難波駅に行き、難波駅から和歌山港に行き、和歌山港から船に乗って徳島の小松島港へ
小松島港からは鉄道に乗って高知の後免駅で電車に乗り換えて目的の安芸駅に到着したものでした
その鮮明な記憶を基に今回以前購入した昭和43年10月のダイヤ大改正の時刻表を読み直し、そのスケジュールを確認しました
当時、難波駅から南海電車・南海汽船を乗り継いで徳島から国鉄に連絡して高知まで乗り換えなしで移動出来た四国連絡便なる大変便利なダイヤが設定されていましたし、難波駅でなんと国鉄分のきっぷも一緒に一枚物で購入出来たのです
その法事に利用したダイヤは乗車したのは昭和39年で、その参考にしたのが復刻版の昭和43年10月の時刻表ですが、内容としてはほぼ同一であると思われますので復刻版の時刻表を基に再現してみました
難波駅8時40分発四国連絡列車（多分特急だと思います） 和歌山港駅9時43分着 南海電車利用
和歌山港10時00分出航 徳島小松島港12時20分着 南海汽船利用
国鉄小松島港駅12時29分発 快速 徳島駅12時44分着 12時45分発 急行よしの川3号 阿波池田駅14時07分着
阿波池田駅14時17分発 急行よしの川3号・急行あしずり5号 後免駅15時43分着
後免駅16時11分発 安芸駅17時08分着 土佐電気鉄道利用
このようにして朝9時前に大阪の中心部を出発して8時間で高知の東部に位置する安芸に到着した訳です
料金的には南海電車は230円 南海汽船が450円 国鉄普通運賃が610円と急行券が200円で合計1630円
急行券に関しては急行よしの川と高松からの急行あしずり号は阿波池田で連結しての運行ですから急行券は買い直す必要はなく徳島・高知間の距離での利用が可能で有難い運用となっていたものです
その関係で阿波池田駅では先に到着した急行よしの川が後から到着する急行あしずりの到着を待って連結作業となり停車時間が10分とやや長い目のでしたので、親がその間を利用してホームの駅そばを食べさせてくれた記憶があります
また小松島港駅では汽船からホームに移動する際に竹ちくわを買い込んで列車内で駅弁代わりに食べた記憶も残っています
ちなみに当時は南海汽船で小振りな船でよく揺れ、一緒に行った親戚のおばさん連中が船酔いしていたのも覚えています
決してフェリーでは有りません