一昨日の台湾鉄道のTR-PASSの件に関して五日間有効で台湾鉄道全ての列車を乗り放題出来て料金が2500元。それに対して今回の台湾周遊での個別購入の料金がほぼ同額になったと書込みしました
どちらが得か損かは別問題として台湾の鉄道料金は他の物価水準と比較してまだまだ安いと感じられます
一例として台北-台中間の特急・自強号の料金は今回が375元、30年前は232元ですから、この30年の間に1.7倍の値上がりだと言えます
30年で1.7倍の値上がり率が高いか安いかは判断つきかねますが、カメさん個人的には他の物価からすれば安いとも感じられます
台湾の鉄道料金を考える上で、その運賃体系は日本に於けるJRの運賃体系とは異なる方法で算出されています
JRの場合は最初に距離に応じた普通運賃があり、その区間を普通列車を利用すればその料金で移動が可能。しかし特急を利用する場合は別途距離別の特急料金が加算され、更にグリーン車を利用する場合はグリーン料金が加算される。と言った体系ですから、短距離、例えば50キロ程度の距離を特急のグリーン車で移動する際には、運賃より特急料金等の方が数倍になり、利用するのに躊躇してしまいます
その点、台湾鉄道の運賃体系は列車別の運賃体系となっておりまして、1キロ当たり幾らとなって適応しています
特急に相当する自強号の場合は2.27元
急行に相当する莒光号の場合は1.75元
区間車は更に安くなって 1.46元
一例として台北とその近郊区間である桃園駅間をそれぞれの列車で移動する場合
自強号の場合は66元で乗車可能
莒光号の場合は51元
区間車の場合は42元
となり、日本のように特急料金を節約するために時間をかけて次の普通車を待つ必要が無く、移動が出来ます
ただある意味では特急関係を利用しやすいので短距離のみの利用者が多くなり、長距離客の乗車券入手が困難になる場合も想定されます
台湾の鉄道は区間車以外は全て指定席制となっており、窓口で乗車券の購入を申し出た際に、その全区間を通じて座席がない場合は『没有』といわれる場合があります
窓口担当者によればこの区間は座席無しで、あとの区間は指定席として販売案内してくれる場合もあります
特に今回の台湾旅行で強く感じたのが特急・自強号の本数が以前と比べようのないぐらいに増え、利用者にとっては有難いのですが、反面、停車駅が増え過ぎ、その関係で所要時間が長くなって特急の値打ちが低下してしまった。
これは短距離利用者の便宜を図っているものだと感じられました
画像は台北から花蓮に向かう際に乗車した特急・自強号を抜き去った特急・太魯閣号
この特急・太魯閣号は運用上は自強号扱いで料金は同額です。
ですから前にもカキコしましたが特急が特急を抜くと言えるでしょう