防衛省は28日、テロ対策特別措置法に基づき海上自衛隊がインド洋で実施してきた過去7年間の駆逐艦など他国の艦船への給油活動の実績を公表し、補給艦への給油が総量の約55%を占めた。同法は給油を「アフガニスタン周辺の対テロ戦争」に限定しており、同省は、補給艦から対イラク戦争に参加する艦船への目的外給油がなかったかどうか調べている。
同省国際協力課によると、01年度~今年8月末の給油活動は777回で総給油量は48万4000キロリットル。うち、補給艦への給油は105回26万7000キロリットルだった。年度別に見ると、02年度までは総給油量の約82%を占めていたが、イラク戦争が始まり、国会で問題視された03年度以降は約15%に激減した。
同課は、最終補給先について「個別具体的な他国の作戦運用にかかわることなので、どこまで調査し公表できるか検討している」としている。【本多健】
毎日新聞 2007年9月28日 23時27分 (最終更新時間 9月28日 23時30分)
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