◇「いつ、どう伝えたら」悩む親、医療現場 重い事実、求められる心のサポート
一昨年9月、西日本で一人の医学生が自ら命を絶った。自分に性分化疾患があると知って間もなくのことだった。悲しみの中にいる父親が「あの子が生きた証しを残したい」と、一人娘の21年の人生を記者に語った。
由紀子さん=仮名=は生後6カ月の時、卵巣ヘルニアの疑いで手術を受けた。自分も医師である父正継さん . . . 本文を読む
男か女か。人生を左右する重大な決定が新生児医療の現場で揺らいでいる。染色体やホルモンの異常により、約2000人に1人の割合で発生するとされる性分化疾患。医師たちはどのような判断を迫られ、患者や家族はどんな思いを抱えているのか。【丹野恒一】■染色体、生殖能力…要因複雑/ずさんな性別判定、今も
「あの子、女らしく育ってくれるだろうか」。東京都世田谷区の国立成育医療センター。性 . . . 本文を読む
鹿児島市内の公立中学校が性同一性障害(GID)と診断された1年生の女子生徒(13)に対し、4月から男子として通学することを認めたことが26日、分かった。埼玉県で小2男児(8)が女児としての登校を認められたことに続き、学校現場の判断で本人の意思を尊重した形だが、当事者や保護者からは行政としての対策を求める声が上がっている。
母親や学校によると、生徒は2歳ごろから体の性が女で . . . 本文を読む
■今度は鳩山首相の番だ 迷走続けば反動大
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先を巡って、政府与党の迷走が続いている。沖縄県北部の名護市辺野古(へのこ)地区が移設先として浮上したのは13年余りも前のことだ。長く国の思惑に翻弄(ほんろう)されてきた市民は1月24日投開票の市長選で、明確に「移設NO」の意思を示した。「辺野古に海上滑走路を建設するのは駄目だが、陸上案なら可能ではないか」。そ . . . 本文を読む