多くの人があきれ果てているだろう。遠藤武彦農相が組合長を務める農業共済組合による国の補助金の不正受給問題だ。農相は１日、辞任を否定したが、ことは農政そのものにかかわる話だ。これでは農政改革を進めることは困難ではなかろうか。
今回の問題は、自然災害による農作物被害を補償する公的保険制度である農業共済に関し、遠藤農相がトップを務める農業共済組合が９９年４月、申込書を偽造するなどして加入農家を水増 . . . 本文を読む
米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）が利下げに踏み切れば、円高が一段と加速する懸念がある。８月の為替相場はサブプライムローン問題に揺れて荒っぽい動きを続け、中旬には１年２カ月ぶりの円高水準となる１ドル＝１１１円台まで急騰した。月末には１１６円台まで戻したが、急激な円高が再燃する圧力はくすぶり続けている。
最近の円高の背景には、投資家が超低金利の円を借りて高金利国の通貨で運用する「円キャリー」と呼ば . . . 本文を読む
（２００７年９月１日朝刊）
小さな命を救えたかもしれないのに、病院をたらい回しにされ、またも悲劇が起きた。産科医療体制の不備は深刻だといえよう。
奈良県の妊娠六カ月の女性が緊急搬送され、十三の病院から治療を断られた。受け入れた大阪府の病院に向かう途中、死産した。奈良県では昨年も、妊婦が約二十の病院に受け入れを拒否され、死亡している。この事例を受け、産科医療体制を改善したのではなかったのか . . . 本文を読む
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