長岡京市観光協会のブログ

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歴史講演会「乙訓の西国街道」

2014年07月31日 | 情報
7/27(日)、長岡京市ふるさとガイドの会主催の

歴史講演会「乙訓の西国街道」が開催されました。

向日市文化資料館館長の玉城氏を講師にお招きし、

大勢の方が参加されて大盛況でした。

講演会では、古文書や絵図をもとに、主に江戸時代の

西国街道の様子についてのお話がありました。




西国街道は、京都の東寺口を起点に西国へ向かう幹線道路です。

古代には「山陽道」と呼ばれ、時代によって呼び名や道筋が

変わりますが、京の都と西国とを結ぶ重要な道でした。

現代につながる西国街道の道筋は、豊臣秀吉による朝鮮出兵を

機に、拡張・整備されたことで「唐街道」などと呼ばれるように

なり、それに伴って街道沿いに茶屋町や町屋敷の建つ町並みが

形成されていきました。


 

江戸時代になると、山崎から伏見へと通じる道が幕府認定の

公道となったことで、山崎から京都までの乙訓における

西国街道は、見方を変えれば、公に認められないことによって

秀吉時代に呼ばれた「唐街道」という名が定着し現在まで

残っているのではないか、という考察も興味深いお話でした。

「西国街道」といわれるようになったのは明治時代に

入ってからとのことです。文献から当時の様子を探り、

いにしえを学ぶ面白さを感じました。

    

西国街道には当時を偲ばせる建物が今でも残っています。

生活の一部となっている道も、じっくり観察してみると

新しい発見があるかもしれませんね


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