先日、勝龍寺で秘仏である十一面観音様の御開帳がありました。
境内は夏祭りの準備でしょうか、
庭木が綺麗に剪定され地元の方々で賑わっていました。
(境内で購入した写真です。)
何度拝見しても女神さまのような美しいお顔に引き込まれ、
涼しげな眼差しに、心がスゥーっと落ち着きます。
今にも前に歩き出される様です。
この菩薩は毘首羯摩(びすかつま)刻と伝えられていますが
毘首羯摩は実在の人物ではなく
仏教で工芸の神と言われている神仏です。
インドでは優填王(うでんのう)という方が
工芸の神である毘首羯摩天に頼んで
仏像を造立したものが、仏像のはじまりとされていますので
インド風の仏像や由緒が古い仏像は毘首羯摩作とされる様です。
(境内で購入した写真です。)
逗子内には本尊を護るかのように両脇に2体の観音様がおられます。
鎌倉時代の十一面観音と聖観音立像です。
こちらは13世紀初め頃の快慶の作風に似ているそうです。
逗子の中に三体の観音様がおられる姿を想像して下さい。
とても素晴らしいですよ。
次回の御開帳はガラシャ祭りの11月8日です。