長岡京市観光協会のブログ

長岡京市の出来事を紹介します。

「 ビシャ 」 ~長法寺地区脈々と~

2017年02月14日 | 情報

(平成29年2月11日(土)

長法寺地区固有の通過儀礼「ビシャ」と呼ばれる

地域の担い手を育む行事が営なわれました。



ビシャは長男など家の跡取りとして認める行事として、

この地区に古くから受け継がれています。

烏帽子を被りかみしも姿の青年は、

神妙な面持ちで盃をうけ、弓矢を授かります。



12人衆と呼ばれる長老たちと杯を交わす

前儀「御座」は正月に終えています。

長法寺は平安時代7堂12坊あったと伝わっており、

12人衆は12坊に因んで終身制で担っています。

10日には12人が集まり的や砂、供物などの準備を整えました。



 

 

家族や12人衆に見守られ戸惑いながらも試射を行い、

的を見据える2人の顔つきが引き締まっていきました。




無事に矢を命中させ大役を果たした2人です。

見守っていた親族や12人衆もほっとした表情に変わり、

何度もうなずきながら後継者たちの誕生を喜びあいました。



長法寺地区は地域の担い手を年長者が見守り育てる

自治文化が脈々と受け継がれているのですね。