(平成29年2月11日(土))
長法寺地区固有の通過儀礼「ビシャ」と呼ばれる
地域の担い手を育む行事が営なわれました。
ビシャは長男など家の跡取りとして認める行事として、
この地区に古くから受け継がれています。
烏帽子を被りかみしも姿の青年は、
神妙な面持ちで盃をうけ、弓矢を授かります。
12人衆と呼ばれる長老たちと杯を交わす
前儀「御座」は正月に終えています。
長法寺は平安時代7堂12坊あったと伝わっており、
12人衆は12坊に因んで終身制で担っています。
10日には12人が集まり的や砂、供物などの準備を整えました。
家族や12人衆に見守られ戸惑いながらも試射を行い、
的を見据える2人の顔つきが引き締まっていきました。
無事に矢を命中させ大役を果たした2人です。
見守っていた親族や12人衆もほっとした表情に変わり、
何度もうなずきながら後継者たちの誕生を喜びあいました。
長法寺地区は地域の担い手を年長者が見守り育てる
自治文化が脈々と受け継がれているのですね。