長岡京市観光協会のブログ

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「乙訓古墳群」国の史跡に!

2015年11月30日 | 史跡
乙訓2市1町と西京区に分布する古墳11基を統合し、

「乙訓古墳群」として、国の史跡に追加指定されることになりました





日本の歴史を知る上で重要な所であると認められた場合、

国の史跡に指定されます。

史跡に指定されると法律によって厳しく守られ、

土地を改変するといった現状変更に制限が課せられます。

その土地を史跡指定することにより、

開発などから守ることができるのです。

この場合指定地が民有地であれば、

国と市が買い上げる制度(公有化)もあります。

市埋蔵文化財センターの中島皆夫事務局次長は

「古墳群として一体的に指定されることで、

3市1町での調査情報共有が進むことが大きい」

とおっしゃっています。

これまでに以下の3基が別々に史跡となっていました。

天皇の杜古墳(西京区)

寺戸大塚古墳(西京区、向日市)

恵解山古墳(長岡京市)

今回新たに以下の8基が統合され、まとめて指定されました。

五塚原古墳(向日市)

元稲荷古墳(向日市)

南条古墳(向日市)

物集女車塚古墳(向日市)

井ノ内車塚古墳(長岡京市)

井ノ内稲荷塚古墳(長岡京市)

今里大塚古墳(長岡京市)

鳥居前古墳(大山崎町)

乙訓地域では100基を超す、多くの古墳があるといわれていますが、

中でも首長クラスの古墳が37基確認されており、

日本の古墳時代の動向を示す重要な古墳群として

注目されています。

今後のさらなる調査が期待されますね。