長岡京市観光協会のブログ

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京都縦貫道沿い遺跡群5 「下海印寺遺跡」

2015年10月24日 | 史跡
現在の下海印寺方丸付近にあった下海印寺遺跡では、

縄文時代から古墳時代の集落跡が確認されています。

小泉川が流れ、居住に適した環境の中で、継続的にムラ(集落)が

形成されていたことが分かりました。

河岸段丘上につくられた集落跡からは、約1万3000年前の

縄文時代草創記の石器(有茎尖頭器)や

約1万年前の土器(押型文土器)が出土しました。


(縄文時代石器)

更には、約3500年前の縄文時代後期の集石遺構や土器を埋納した遺構、

土杭、柱穴などを伴う集落が広がっていたようです。


(集石遺構)

また、古墳時代後期になると竪穴住居や掘立柱建物をもつ

大規模な集落へと発展した様子も伺えます。

製塩土器もまとまって出土しており、瀬戸内海沿岸の地域とも

交流が盛んだったと考えられています。

説明板は京都縦貫道側道の歩道にあります。