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長岡京市観光協会のブログ

長岡京市の出来事を紹介します。

田村家住宅

2013年12月03日 | たてもの


田村家は丹波街道に面し石垣、石段に囲まれた

ひときわ印象的な外観の住宅です。

茶室任無亭(にんむてい)、井戸屋形(いどやかた)、離れ(旧鈴木医院)の

3棟が平成24年8月「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として

国の登録有形文化財に登録されました。



旧鈴木医院の基礎部分です。コンクリートが使われており、

大正期の建築技法も注目されます。



南と東の一面に連続」するのは、当時流行った「おたふく窓」です。



井戸屋形も大正時代の建物で、寄棟造桟瓦ぶきです。

茶室と一体的な景観を形成しています。





任無亭は江戸時代末期に建てられた茶室で、宝形造(ほうぎょうづくり)と

呼ばれる正方形のかやぶき屋根が特徴です。





茶室の大きな窓からは、伏見区や同市今里の田園が一望でき

室内には、茶室から見える風景を詠んだ八首の和歌を書いた

扁額(へんがく)が架けられています。

また、田村家の前は付け替え前の旧丹波街道が残っており

その外観と共に、道行く人に大正から昭和の

懐かしい風景を伝えています。


*所有者が居住されている建物の為、一般公開は行われていません。

見学の際は、遠くから静かにご覧下さい。



聴竹居

2013年12月02日 | たてもの


環境共生住宅の原点といわれる大山崎町の「聴竹居」

見学させていただきました。

聴竹居は、京都帝国大教授などを務めた建築家

藤井厚二氏(1888~1938年)が、

環境工学を元に建設されたもので、

昭和初期の名建築として有名です。

また、今年(2013)6月には、天皇、皇后両陛下が

訪問され話題になりました。

和洋折衷でモダンなデザインは、細部にまで

藤井氏のこだわりが感じられました。

椅子に座った人と、畳の人の目線が合うよう、

畳の床を30㎝高く設定されていたり、

照明や壁などに和紙を使ったり、

風を屋内に取り入れる管など自然を生かす

工夫はまさに、エコ住宅の先駆けとされています。



また柱を無くしてパノラマ・ビューを楽しめる縁側は

とても開放的で美しい紅葉が見事でした。

見学などのお問合せは「聴竹居のホームページ」をご覧ください。

長岡京市の古民家 その2

2013年10月12日 | たてもの
『佐藤家住宅』見学

今度は主屋を出て門庭にある露地門(明治前期)をくぐり、

座敷前の庭園に進みます。



平地と、西側の急斜面を活かした

高低差のある造りになっています。

迫力のあるお庭に溜息がでてしまいます。

てっぺんからは、市内が一望できるそうです。

庭園を抜けて主屋の北側に回ると、

大きな庄屋らしい、土蔵群があります。


《置き屋根》

特徴的なのが、置き屋根です。

壁土と漆喰でできた頑丈な蔵の上に、

置いたように屋根を載せています。

風通しをよくするのと、万が一火災の時に屋根に延焼しても、

蔵本体に被害が及ばないようにする役割があるそうです。



一番古い蔵は文化4年の建築で、

内壁には当時の墨書きがそのまま残っています。

  

このように貴重な文化財である『佐藤家住宅』ですが、

普段は一般に公開されていません。

11月3日(祝)に、『歴史ウォーク 丹波街道と古建築』と題して

街道沿いの登録有形文化財などを巡るツアーがあります。

『佐藤家住宅』も行程に含まれています!

この機会に是非、ご覧になってみませんか?

お問い合わせ

 生涯学習課 文化財係
電話 954-3557  FAX 954-8500

詳しくは、「広報 長岡京 10/1号」でご確認ください

















長岡京市の古民家 その1

2013年09月30日 | たてもの


市内 長法寺地区にある、『佐藤家住宅』の見学に行って来ました!

佐藤家は、乙訓地域の代表的な大型農家建築として

平成20年に国登録有形文化財に登録された、貴重な建造物です。

 

江戸後期の建築である長屋門をくぐると、


《長屋門》

趣のある植栽や敷石の門庭のむこうに、

明治前期に建てられた主屋(おもや)があります。

室内は、意匠を凝らした建具や座敷飾りがあり、

格式ある構えになっています。

大原野にある善峯寺の旧庫裏(くり)の部材の

一部を用いたと伝えられています。


《竹の節欄間》


《筬(おさ)欄間》

書院造りの、風格あるたたずまいです。

お庭と蔵の様子は、次回に紹介します!お楽しみに!

(※敷地内におきましては通常は公開しておりませんのでご注意ください)













大山崎山荘美術館リニューアル

2012年09月08日 | たてもの
長岡京市の隣町、大山崎町に大正から昭和初期に、実業家

加賀正太郎氏が別荘として自ら設計した英国風の山荘を保全、活用

する目的で作られた大山崎山荘美術館があります。



広い庭園を通り抜けた奥にレトロな雰囲気の本館があります。



タイムスリップしたようなお部屋から、加賀氏が栽培していた

蘭の温室へと続く通路の先に、今回、安藤忠雄氏が設計された

多目的ホールの「夢の箱」があります。今は完成記念の作品展示

が行われています。



もう一つの安藤忠雄氏設計の「地中の宝石箱」は、周りの景観を

損ねないように半地下の美術館になっており、常時、モネの「睡蓮」

が飾られています。



外に出るとモネの庭を思わせる素敵な睡蓮の庭が広がります。



二階のテラスからは三川合流の風景が見られます。



さわやかな秋風に吹かれて、お出かけしてみませんか?

 ■開館時間 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)

■休館日  月曜日(祝日の場合は翌火曜)・年末年始

 ■入館料  一般900円 高・大学生500円 中学生以下無料
      (障害者手帳をお持ちの方 300円)

■アクセス JR「山崎」駅、阪急「大山崎」駅より徒歩10分
      ※駅より無料送迎バスあり