ポッケ動物病院の独り言

病院での出来事・日々気づいたこと・趣味・その他なんでも

大腿骨骨頭骨折

2011-05-11 | ペット

   

「Ouch!」 あいたた・・・・

  

「Are  You  alright ?」

   

P5050012

    

大丈夫では、ありません。。。。

  

「大腿骨骨頭骨端板骨折しています」

  

Gray252

  

レントゲン画像の右側の大腿骨骨頭

上の図で行くと3番のHEADの部分の骨折です。

   

1歳2ヶ月齢、猫のメインクーンちゃんです。

  

よく小型犬で高所からの落下で見られる骨折ですが、

猫ではあまりみません。

  

飼い主さんが帰宅すると足を引きずっていたそうですので、

急な行動による、筋肉や靭帯の作用による負荷でしょうか?

   

P5050001

     

外科的処置になりました。

  

骨折した箇所を、キルシュナーワイヤーやラグスクリューで

元の位置に整復する方法もありますが、

術後の変形性関節症や血行障害などが起こりえる事を考慮すると

大腿骨頭切除をするほうが、術後の心配がありません。

   

P5050006

   

骨折していた大腿骨頭を取り除き・・・・

(赤いひも状のものは、骨盤の寛骨臼に付着していた靭帯です)

   

P5050011

   

あとはドリルで、骨面を整えて終了です。

  

体重が軽い小型犬や猫では、これでどちらの足が骨折したのか

わからない状態まで、回復します。

   

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