ポッケ動物病院の独り言

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坂本直行「厳冬の日高連峰」

2014-03-19 | アート・文化

 

久しぶりに、松山額縁店を覘いてみた。

 

ここは坂本直行の作品を、日本一多く所蔵している。

 

ここの初代社長と坂本直行は歳の差が10歳で、坂本直行が学生の頃から

親交があったようです。

 

なので坂本直行没後、奥さんから一括して作品を譲り受けたそうです。

 

この日三階に行ってみると、以前来た時よりかなり作品が増えていました。

 

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ふむふむ一通り見て、坂本直行は絵を描くために登山をするのではなく

登山が主で、登山中に絵を描くのだから、スケッチ的なものが多い。

 

以前から気になっていた「厳冬の日高連峰」を手に入れた。

 

これは原画ではなく、版画(シルクスクリーン)である。

 

坂本直行没後も、奥さん(坂本ツル)は花の絵が好きだったようで、

多くの花の絵と一部の山の絵を、手元に残したそうです。

 

その手元に残した作品の一部を、松山額縁店が原画を借りて

版画を作成したそうです。

 

この日三代目の社長さんと話をしたが、坂本ツルさんは現在92歳?で健在だが

施設に入所したことを機に、親族からの勧めもあり

手元に残してあった作品も一括で

今年の1月に松山額縁店で、譲り受けたのだそうです。

 

なので、以前来た時より作品数が増えていたわけだ。

 

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この日高山脈は、坂本直行が広尾町下野塚に、酪農家として入植した地から

ほど近い丸山(現在の丸山公園)から、描いたと思われる。

 

確かにここから四季を通して描いたと思われる

同様の日高山脈の作品がある。

 

広尾町下野塚の入植した地だが、今は更地で企業が所有者だが

「坂本直行入植の地」と記した杭が打たれているらしい。

 

毎年斜里町在住の熱心なファンが、草を刈っているらしい。

 

山はどこから眺めたら、一番美しいか?

 

原野あるいは平野から眺めた起伏して連なる山々の展望だ!

 

だから前に手に入れた「斜里岳遠望」もそうだが、

今回の「厳冬の日高連峰」も、原野から眺めた山を描いた作品を

手に入れたのである。

 

この「厳冬の日高連峰」は、病院の受付に飾りました。

 


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