私がとても好きな塗装方法が、
キャンディーカラーです。
キャンディカラーとは・・・
このように飴をなめたあとの表面のような、艶々した飴色のことです。
(私の解釈ですが・・・)
キャンディ・カラーは自動車の一般的な塗装色とはひと味違います。
通常の塗装の場合は塗装することによって、下(素地)を覆い隠します。
このことを隠蔽性(いんぺいせい)あるいは隠ぺい力が高いと言います。
これは、塗るものを覆い隠すことを前提にして塗料が
設計されているためです。
一方キャンディ・カラーはどうか?
じつは隠ぺい力がひじょうに低い塗料なのです。
それでは、なぜわざわざこの隠ぺい力の低い塗料を用いるのか。
塗装回数も通常に比べ相当塗り重ねなければ、
下を覆い隠すことはできません。
したがってキャンディーを塗る前に何らかのベースカラーを、
塗る必要があります。
塗りあがったときキャンディを透して、ベースカラーが透けて見え、
ベースカラーとキャンディカラー2色の合成により
色鮮やかなキャンディーカラーが生まれます。
これは1993年式 SUZUKI GSXーR1100 です。
キャンディーパープルで塗装してあります。
これは6年ほど前に?、K氏に塗装してもらったものです。
以前このブログで紹介したKawasaki ZX-10のキャンディーイエローも
K氏に塗装してもらいました。
K氏とは私が18歳のときからの付き合いですので、
はや18年でしょうか!!
ペインターではありませんが、塗装・溶接・整備など何でもこなし
得意はハーレーのフルカスタムで、
トータルでみてかっこよくなるように、考えて作れる人です。
札幌のプロのペインターが、塗装したキャンディカラーは、
塗装の技術はあっても、アメリカのような感じが出ていず
自分のイメージするキャンディカラーとは違います。
K氏が塗装すると、なんともいい感じにアメリカっぽさが出てきます。
また自分の希望を細かく伝えますが、塗りあがってくると
ワンポイントひねってくれ、想像していたものより
良くなってくるところが、素晴らしいです。
キャンディーカラーの塗装方法が
①ベースコート塗装
②キャンディー塗装
③トップコートクリヤー塗装
ですが、ベースコートを何色で塗るか?
キャンディー塗装を何層重ねるかで変わってきて、
ペインターの感性によって、全く異なります。
またこのバイクは、アメリカのショーカーの大半が使用している・・・・
「HOUSE OF KOLOR」の塗料で、塗ってあります。
今はすぐに手に入りますが、少し前ではなかなか手はいりませんでした。
フロントフォークの下側、リアブレーキサポート、
サイドミラー、グラブバー(二人乗り時のつかむところ)も
キャンディーパープルで塗装。
ホイールはノーマルホイールながら、
ブレーキディスクの内側部分まで合わせて
ゴールドパールで塗りました。
日本では足回りやエンジンを、高額でカスタムしてあっても
塗装がノーマルが多いです。
塗装でしたらそのようなカスタムの金額以下でかなり印象が変化して、
オリジナル感が高くなります。
何色に塗るかやどうゆうラインや模様を入れるかなど
実車を目の前にして、想像する時間が一番楽しいときですね。