らぷんつぇる**

日々のささいな出来事をつづったり
本や映画や食べ物の感想を載せてみたり
ひとりごとを言ってみたり。など。

そーじゃないだろぉぉぉ!!

2008年05月29日 22時20分22秒 | ひとりごと
使い勝手の悪いモノは、どこを改良したらいいのかアイデアをメモっておけば、きっと何かのビジネスになるか、メーカーに提案してよりよいものを作るのに役立ててもらえるに違いない!

てなわけで、洗濯機。
洗濯機は洗濯物を入れてスタートボタンを押すと、「こんだけ洗剤入れてくださいよー」って表示が出るようになっている、よね。
ところがウチの洗濯機、去年買った比較的新しいやつなんだけど、表示の単位がどうやら「スプーン○杯」らしいのです。

そんなの、最近は洗剤メーカーだって量がなるべく少なくなるように改良を重ねているわけだし、メーカーやブランドによっても量って変わるんじゃないの??
そもそも付属のスプーンの大きさも違うじゃん。
洗剤のパッケージの裏側には「(洗濯物が)○kg」「(容量が)○L」だったら付属のスプーンのこの目盛りまで入れてください、って書いてあるんだから、洗濯機の表示も「○kg」か「○L」にしてよ、って思う。

環境保護のため洗剤量は適量にしましょうってよく言っているけど、出だしからつまづいているような。。。

どうにかしてくれ。

『世界屠畜紀行』

2008年05月23日 00時31分43秒 | Books
突然ですが、みなさまは「屠畜」(耳慣れなければ、「」)についてどのように感じますか?
というか、うしとかぶたとかいったイキモノが「おにく」となって食卓の上にあがるまでどんな処理をされどんな経路をたどってくるのか、考えたことあるでしょうか。

…ってやたら硬い書き出しなのは、テーマがテーマだから。
この本の著者内澤旬子さんは、「お肉を食べるためには誰かが殺さなきゃいけないのに、それが忌み嫌われたり、オモテ社会から見えないようになっているのはおかしい!」という立ち位置から、「屠畜に関わる人が差別されているのは日本だけなのか、他の国ではどんな方法で屠畜を行っているんだろう」と世界の犠牲祭やら屠畜場をまわるのです。
そんなルポがまとめられているのが、この本というわけ。
わかりやすいイラスト(別段えぐくはないと思う)入りで、とても読みやすい。

(まえがきから)
そういえば、いつも肉を食べてるのに、「肉になるまで」のことをまるで考えたことがなかった。(中略)テレビでは動物をつぶす場面が出てくることはまずない。それどころか、屠畜について書かれた本もほとんどない。(中略)肉になるまでの過程について、まるでなにも想像してほしくないかのようだった。

そう、そうなんだよね。
都内では芝浦にそういう施設があるっていうのは聞いたこともあるし、個人的には一度見ておきたいと思っているんだけど。
動物愛護団体が何を言おうが、お肉を食べることはもはや人間にとって普通のことだし、別にお肉を食べなかったとしても、化粧品やフィルム、医薬品なんかにも動物由来の材料が使われている。
コラーゲンとか、まさに!って感じでしょ。
サプリメントにある「プラセンタ」も胎盤だし。いや、胎盤は殺さなくてもとれるかもしれんけど。

やっぱり命をいただく、ってこととちゃんと向き合った方がいいと思う。
殺さなければいけない言い訳を考え、屠畜を忌み嫌うのは、食べられる家畜にも失礼。
映画には殺人シーンがいっぱい出てくるのに、食べるために牛や豚を屠ることはそれよりも耐え難いことなのかしら。
前者はツクリモノとはいえ、教育上よろしくないのはむしろそっちでしょ。
エグイというなら、テレビの手術シーンなんて生きてる人間だぞ。

とは言いながらも、ウチザワさんのハイテンションぶりには読んでてだんだん疲れてきてしまった…。
屠場でそこまでテンションあがれるのも、なんだか不自然なかんじするけどなぁ。
ほんとうに人間の営みを愛してるんだなってのは伝わってくるけど。

差別って、聞いたことはあるけど、実際目の当たりにしたことはないからだんだんすたれつつあるもんだと思ってた。
ましてや、屠場で働く人たちが差別されているなんて、思いもよらなかった。
ウチザワさんは「屠場で働く人を差別するのは日本とインドとネパールだけ」って書いているけど、全然そんな実感が…ない。
親が屠場で働いていても特になんとも思わない、だって世の中に必要な仕事でしょ。

でも妹にこの本を薦めたらやんわりと断られた。
食品関係の学部なのに!食育がどうのとか散々言ってたのに!
がっかりだよっ。
母親も「屠場の見学はちょっと…」って言ってた。
それが一般的な反応なのかもな。
「人体の不思議展」のあの混雑っぷりからすると、みんな自分の体がどうなっているのか、怖いけど知りたいって感覚は持ち合わせてるみたいなんだけどね。。。

最初のほうに韓国の取材が載っているけど、主に「犬肉」について書いてあります。
ヨーロッパの人たちが「犬を食べるのは野蛮だ」と韓国を非難したくだりがかかれているけど、ほんとに何をのたまわっているんでしょうかね、ヨーロッパ人は(一部のかもしれないけど)。
かれらにとって文化とはヨーロッパの文化でしかないのかな。
すごく残念な偏見だし、傲慢だし、グローバル化って何って思う。

さて、みなさまは、自分で屠らないとお肉が食べられなくなったらどうしますか?
自分は…たぶん面倒くさがりかつちょっと恐がりだったりするので、滅多に食べなくなるとは思うけど、何かのお祝い事とかどうしてもどうしても食べたいときならがんばるかもと思います。
こんな状況なら、今よりもっといのちに感謝できるような気がする。

*データ*
著者:内澤旬子
出版社:開放出版社
定価:2200円
ISBN:978-4-7592-5133-3

ロータスパレスの「デザートバインセオ」

2008年05月18日 22時11分12秒 | Food
今日はお昼にバインセオを食べにゆきました。
バインセオ、とはベトナム風のお好み焼き。
ふつうのバインセオはぱりぱりのクレープみたいな生地に豚肉とかもやしとかの具がいっぱい挟まっているものなんだけど、この「ロータスパレス」(池袋東武11Fスパイス)ってお店には「デザートバインセオ」(写真)なるものがあるのだ!

ここのバインセオ、美味しかったです。
ふちはぱりぱり、具だくさん。
ホントはバインセオをレタスで巻いて、たれをつけて食べるんだけど、あまりの具の多さとバインセオの大きさのせいで難易度up、よって断念。
ちまちま箸で食べましたとさ。。。

で、デザートバインセオ。
中身の具はバナナ、とろけたバナナ。
こっちもかなりぱりぱりなんだけど、そこまで具は多くないので比較的食べやすい。
こっちも美味しかった…ほんとお腹いっぱい。
バインセオひとつで2~3人分ってとこかな。

けっこうお味はよいのだけど、バインセオ出てくるまでにかなーり時間がかかりました。
じっくり蒸し焼きにしているらしく、、、にしてもかかりすぎじゃない??
時間のある時なら良いけど、うっかりお昼に頼んじゃったら時間オーバーだよ…。
そしてもうちょっとコストパフォーマンスがいいといいんだけどなぁ。

しあわせのカタチ

2008年05月17日 23時39分25秒 | ひとりごと
幸せのカタチはひとつじゃないっていうけど

一般的にはひとつなんじゃないかって気がしてきた今日この頃です。

自分らしくいられるのが一番だよねっ
変人って言われるくらいでちょうど良いよねっ
…なんて言っていられるのは結局学生のうちだけなんじゃないか、と。

どんなに「オレはほかのやつとは違うんだぜ」的オーラを出している人でも
結局は世のオヂサンたちと同じダークスーツを着て
ネクタイという名の変な布きれを首からぶら下げ
ジョーシキという最大公約数に振り回され
そんな風にして社会にもまれているうちに

有名企業に勤めるか花形職業に就き
女性の場合はスタイルがよいことが絶対条件
髪はくせのないストレート、流行を取り入れた服装・化粧を心がけ
男性はメタボ予備軍不可、ハゲも不可
清潔感命
お酒は強ければ強いほどよく
常に最新のヒット曲をカラオケのレパートリーとして持ち
話題の提供に事欠かず
出世のためにはゴルフも趣味のひとつ
早いうちに結婚して家庭を持ち子供は二人くらい
できれば高級住宅地と言われるところに家を建て
(たとえば都内の西側、ただし市じゃなくて23区内の西側)
仕事は忙しいけれど週末は趣味に没頭する
子供は小さい頃から習い事させて有名私立に通わせ
大学は国立か早稲田慶応あたりに入ってコウムインになってくれるといいなー

みたいなのが
幸せの公式というか

なんだやっぱりみんな同じようなこと考えてるんじゃん
「幸せはひとつじゃない」って単なるなぐさめなの??
というか

べつにそのへんにまったく夢を感じていない自分って勝負始める前から負けてるななんて

思ってしまった…。

ようするに



ビールってどうしてこんなにマズイのかなーって言いたいだけなんだけどさ。

『からすのパンやさん』

2008年05月09日 23時41分01秒 | Books
…おさるが知らないっていうんだもん。
というわけで、『からすのパンやさん』、絵本です。
昔このシリーズがうちにあったのよね。

*あらすじ*
からすのまち「いずみがもり」にある売れないパン屋さん。
パン屋のおとうさんとおかあさんがこどもたちのおやつにあげたパンが、こどもの友達に大人気になり、お店にはたくさんのお客さんが集まってくる…。

絵本だから、あらすじはいたってシンプル。
うろ覚えだけど、こどもが生まれて(このこども、カラスなのに赤とか黄色とかいるんだよね)こどもの世話で大忙しになり、焦げたパンしか作れなくなってお客さんが来なくなっちゃう…って話だったような。
違ったかな~?
ともかく、パン屋の家族みんなで作ったいろんなかたちのパンがページいっぱいに出てくるんです。
それを見てるだけで楽しくなったのを覚えてる。
今は手元にないけど、もう一度読みたい絵本のひとつです。

*データ*
著者:加古 里子
出版社:偕成社
ISBN: 978-4032060706

めろそぱそな

2008年05月07日 23時44分54秒 | ひとりごと
パンダが亡くなりましたね。
ネタが古いか。
私の記憶の中ではパンダは常にトントンなのですが、いつの間にかリンリン(おすかよ!)になっており、、、しかも死んじゃったとは。
中国から借りるらしいけどレンタルで年間1億かかるんだって…。
いい商売してるなぁ。
パンダレンタルでいろんな問題をあいまいにされないといいけどね。

いもうとが「なるへ~」とか言ってたのでジェネレーションギャップを感じました。
直前に論文の英語でdayをdと略していたのを散々に言っていたのはなんだったのでしょうか。
略したのがたった一文字なうえに語尾が活用されているのがこにくったらしいですね。
しかもだ、カタカナの「ン」を「ソ」って読んだりするらしいですよ。
「すまん」を「すまそ」って言うんだって。
それじゃあ「アンパンマン」は「あそぱそまそ」で「メロンパンナ」は「めろそぱそな」じゃないですか。
もうおなかがよじれそうだよ。
妹曰く、これは間違った使い方らしいけどね。
だいたいメロンパンナなんてうちらが現役だった頃にいました?
気がついたらアンパンマンの妹面していすわっているけど。
やっぱり得意技はメロンパーンチ!なのだろうか。
はぁ。脱力。

「なるへ~」を使うのはギリギリ昭和世代以降みたいだけど、「すまそ」は大学4年の妹も使うそうなので、、、近くにいるぞ!!!
気をつけて!!

『渚にて -人類最後の日-』

2008年05月03日 21時47分52秒 | Books
最近ブログが停滞気味なので、読み終わったばかりの本を紹介します。
なんか、最近そんな記事しか書いていないけど。
今回の本はちょっと古くて、初版が1965年。
図書館から借りたのだけど、すごい年代を感じる~。
だって貸し出しカードを入れるポケットが表紙の内側についているんだよ。
さすがにカードは入っていなかったけど…。
さて、『渚にて』、ジャンルはSFです。

*あらすじ*
第三次大戦の勃発により、4700個以上の水爆とコバルト爆弾が炸裂した。
戦争は短期間で終わったが、高濃度の放射能に汚染され、北半球は壊滅した。
かろうじて難を逃れたアメリカの原子力潜水艦スコーピオン号はオーストラリアのメルボルンへ避難してきたのだった。
しかし放射能は風に乗って確実に南下していた…。
人類最後の日が迫る中、人々は…。


こうやって書くと、ものすごくありきたりな筋書きですが…。
というか、ハリウッド映画でしょっちゅうネタにされてそう
が、この本のすごいところは、ハリウッド映画なら確実にパニックムービーになりそうなところを実にたんたんと、穏やかーに描いているところなんです。
人類最後の日が刻一刻と近づいているのにも関わらず、パニックに陥った人々が暴動を起こすでもなし、カリスマ的ヒーローが現れて人類を滅亡から救おうと奮闘するでもなし、自己中な権力者が何が何でも助かろうとシェルターに逃げ込むとかでもなし、人々はごく普通に、その「普通」の幸せをかみしめながら暮らしているだけなんです。
もう数ヶ月後には最後の日を迎えるとわかっているけれど、庭に木を植えたり、子どもにどんな職業に就いて欲しいか話し合ったり、すでに死んでいるに違いない家族におみやげを買ったり。
そういう努めてふつうに振る舞おうとする姿が胸に刺さる感じ。
普段は明るくて気丈なのに、もう子どもを持つことができないと悲しむモイラが、なんとも。

ほんとにこの著者は、人間の愚かさを書きながらも人間を信じているんだな…と思わされる作品です。
正直、個人的には「人類最後の日」がわかったらとたんに世の中カオスになると信じて疑いません。
だってまず電気ガス水道が止まるし、交通機関も麻痺するし、警察も、病院も機能しなくなりそうだし…っていうか、どれだけの人が自分の仕事に誇りと責任を感じているかにかかっている気がするけど。
例えば、宮大工さんならやりかけの仕事は投げ出さない気がする。
たとえ人類が滅亡しようとも、その仕事が彼/彼女の生きた証だから。
この話に出てくる潜水艦の艦長もそんなひとり。
一体今の社会で、どれだけの人がそんな仕事をしているだろう。
私は仕事、するかなぁ??
自分だったら、、、本を大量に自宅にため込み片っ端から読むかも。。
なんの生産性もないわな。。
『かもめ食堂』で「人類最後の日には美味しい料理を作って、友達を招いて食べる」ってなセリフがあったけど、それが最高かもね。

同じ著者の『パイド・パイパー 自由への越境』も良いので、おすすめ。
こっちのほうが読みやすいかも。
フランス滞在中に第二次世界大戦が勃発してしまい、滞在先で託された子ども二人と共に故国を目指すイギリスの老紳士の話。
旅程はほぼ徒歩で、しかもどんどん連れの子どもが増えていくんです。
けっこうハラハラします。

*データ*
著者:ネビル・シュート
訳:井上勇
出版社:東京創元社
ISBN:4-488-61601-1