けっこう面白かった!
これ、なんだか人気の本っぽくて図書館の予約待ちが長かったです。
著者は『チーム・バチスタの栄光』の海堂尊。
*あらすじ*
曾根崎薫はごくフツーの中学1年生。
両親の離婚により、今の家族はパパだけ。
そのパパも、ゲーム理論の第一人者として多忙な日々を送っており、1年の半分はアメリカにいる。
そんな薫が、全国の中学生に行われた「潜在能力テスト」で1位になってしまう。
実はそのテストを作ったのはパパで、薫は試験台として事前に同じ問題を解いていたのだけれど、誰が作ったかということは超極秘事項だったため、薫は日本一の天才少年として東城大学医学部で研究を行う機会を与えられることに。
藤田教授率いる総合解剖学研究室に配属された薫は、いきなり分厚い本10冊を渡され、勉強するように言われて辟易。
なにもかもチンプンカンプンな薫は、医学部を目指して猛勉強中の医学オタク・三田村優一、そして学級委員の進藤美智子に助けを求める。
そんな研究生活の中、薫は助手の桃倉とともに行った実験で大発見をする。
舞い上がる教授はネイチャーに投稿しようと急ぐのだが…。
中学生がいきなり医学研究始めるとかありえない設定だし、ここまであらすじ書くと話の流れも予想できる感じなんだけど。
そして、読む前はもっと淡々と研究生活を描いている本だと思っていたんだけど。
何が面白かったかというと、ところどころに出てくる「研究の雰囲気」とか部外者じゃわからない「素朴な疑問」とか、研究者に憧れる高校生やこれから研究室に入る大学1~3年生には参考になりそうなことが物語形式に書かれているところ。
解剖学教室なのに、解剖してないの??とか、インパクトファクターって何?とか。
フィクションなので、出てくる人間のキャラクターがやたら誇張されているけど。
教授あくどすぎです。
三田村君と美智子さんできすぎです。
スーパー高校生佐々木さんかっこよすぎです。
ところどころにでてくるパパの名言がなかなか素敵。
『チーム・バチスタ~』の作者だから、教授の悪事を糾弾するシーンは鮮やか。
…でもなぁ…教授は確かに汚いけど、パパの作ったテストで1位になってそれについては最後まで口をつぐんでいる薫もけっこう汚いぞ!
そのへん納得いかないわぁ。
そうそう、東城大学って『チーム・バチスタ~』の舞台でもあるんですよ。
病院棟最上階のレストラン「満天」もでてくるし。
ほかの作品ともリンクしているみたいなので、チェックしたら面白いのかも。
*データ*
著者:海堂尊
出版社:理論社
定価:1300円(税別)
ISBN:978-4-652-08620-9
これ、なんだか人気の本っぽくて図書館の予約待ちが長かったです。
著者は『チーム・バチスタの栄光』の海堂尊。
*あらすじ*
曾根崎薫はごくフツーの中学1年生。
両親の離婚により、今の家族はパパだけ。
そのパパも、ゲーム理論の第一人者として多忙な日々を送っており、1年の半分はアメリカにいる。
そんな薫が、全国の中学生に行われた「潜在能力テスト」で1位になってしまう。
実はそのテストを作ったのはパパで、薫は試験台として事前に同じ問題を解いていたのだけれど、誰が作ったかということは超極秘事項だったため、薫は日本一の天才少年として東城大学医学部で研究を行う機会を与えられることに。
藤田教授率いる総合解剖学研究室に配属された薫は、いきなり分厚い本10冊を渡され、勉強するように言われて辟易。
なにもかもチンプンカンプンな薫は、医学部を目指して猛勉強中の医学オタク・三田村優一、そして学級委員の進藤美智子に助けを求める。
そんな研究生活の中、薫は助手の桃倉とともに行った実験で大発見をする。
舞い上がる教授はネイチャーに投稿しようと急ぐのだが…。
中学生がいきなり医学研究始めるとかありえない設定だし、ここまであらすじ書くと話の流れも予想できる感じなんだけど。
そして、読む前はもっと淡々と研究生活を描いている本だと思っていたんだけど。
何が面白かったかというと、ところどころに出てくる「研究の雰囲気」とか部外者じゃわからない「素朴な疑問」とか、研究者に憧れる高校生やこれから研究室に入る大学1~3年生には参考になりそうなことが物語形式に書かれているところ。
解剖学教室なのに、解剖してないの??とか、インパクトファクターって何?とか。
フィクションなので、出てくる人間のキャラクターがやたら誇張されているけど。
教授あくどすぎです。
三田村君と美智子さんできすぎです。
スーパー高校生佐々木さんかっこよすぎです。
ところどころにでてくるパパの名言がなかなか素敵。
『チーム・バチスタ~』の作者だから、教授の悪事を糾弾するシーンは鮮やか。
…でもなぁ…教授は確かに汚いけど、パパの作ったテストで1位になってそれについては最後まで口をつぐんでいる薫もけっこう汚いぞ!
そのへん納得いかないわぁ。
そうそう、東城大学って『チーム・バチスタ~』の舞台でもあるんですよ。
病院棟最上階のレストラン「満天」もでてくるし。
ほかの作品ともリンクしているみたいなので、チェックしたら面白いのかも。
*データ*
著者:海堂尊
出版社:理論社
定価:1300円(税別)
ISBN:978-4-652-08620-9