らぷんつぇる**

日々のささいな出来事をつづったり
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ひとりごとを言ってみたり。など。

宮城・山形のたび 2日目

2012年11月24日 20時38分52秒 | Travel
旅2日目、なんと2時45分起床。
3時半にホテルを出て、4時に岩出山のバルーンフェスティバル会場へ。
6時半から配られる気球の係留試乗の整理券をもらうためにはこのくらいの時間にこないと間に合わないかもしれないらしい。(先着200名)
とりあえず、、暗い。土地勘がないので、だいたいの場所はわかるけど駐車場がわからない。
どうやら関係者らしいひとたちが車で河川敷に入っていくのが見えたので、「会場」って書いてある看板の近くに車を停めて、徒歩で会場へ。…暗い。
会場で設営をしていたひとたちに聞くと、整理券は向こうで並んでいますよとのこと。
行ってみると確かに真っ暗ななかに人が!!
私たちが行ったときは4グループくらい並んでいたかも。
ほんとにこんな時間から並んでるんだ。。。とちょっとほっとするも、ずっと外にいるとかなり着こんでいてもじわじわ冷えてくる。特に足が。
ヒートテックのタイツの上に靴下を重ね履きしているのに。。
コンバースのスニーカーじゃ靴底が薄いのかも。
耳当てはあってよかった。
はからずも、星空が綺麗。
最初曇っていたけど、ちょいちょい晴れて、オリオン座(沈みかけ)や北斗七星や北極星が見えました。
5時頃になるとだいぶひとも増えてきて、係の人も現れました。
曰く、整理券配布は6時半を予定していたけど、200名を超えていそうなら6時に繰り上げますとのこと。
結局整理券は6時に配られて、やっと寒さから解放されたのでした。
即車に戻り(やっぱり駐車場を間違えていたらしい)、コンビニに駆け込んでトイレをすまし、ココアで暖まった。ほんとうに寒かった。

気球の競技は6時半から。
一応パンフレットは並んでいたときに配られたんだけど、どんな競技をやるのか詳細はいまひとつわからなかった(笑)


次々に膨らむ気球


朝日が昇ったばかりの空へ!

競技の気球が全部飛び立った後にお待ちかねの係留飛行!…のはずが。
なんだか係の人たちの動きがおかしい。
一度出したかごをまたトラックにしまったり。
そのうちに、「想定していたより低気圧の接近が早く、、低気圧が通過すると天気が崩れる可能性が、、、係留飛行は可能な限り実施したいと思いますが、状況によってはこちらの判断で中止させていただく可能性も…」とのアナウンスが!
なんてこった、それなら一刻も早く準備をしてもらって、さっさと乗せて欲しい!
が、こちらの焦りとは裏腹に、セットアップしているおじさんは状況を確認しつつ作業しているのでなかなか進まず、、7時半から試乗開始のはずが、8時を過ぎてもまだ気球は膨らんでない。。。
そのうちにぽつぽつと小雨が。。。
やっと扇風機で風を送り始め、火も点火して、気球完成!



と思いきや。。。。
「できるかぎり実施したいと思って準備してきましたが、これから天気が崩れる可能性が非常に高く、気球は雨にも弱いこともありますので、申し訳ありませんが試乗は中止にします」という悲しいお知らせが。。。(8時半)
むむ、そういうことならへこんでいる間もなくさっさとホテルに帰って朝ごはん(9時まで)を食べるのだ!!
ちなみに会場からホテルまで車で30分かかるので、ぎりぎりセーフどころかちょいアウトだったのだけど、係の人にまだ大丈夫ですか、、、と聞いたらおっけいしてくれました。優しい。
あやうく気球にも乗れず、朝ごはんも食べられずの泣きっ面に蜂状態になるところでした。

そのあとも雨が降ったりやんだりの変な天気だったんだけど、そのおかげ(?)ですごく綺麗な虹を見ることができました!



うまく写真が撮れなかったけど、ちゃんと7色見えるし、完全なアーチ状になってました。
アーチになっている虹なんて見るの初めて。

ホテルのチェックアウト後、またバルーン会場近くに戻り、感覚ミュージアムへ。
小さな施設だけど、体験型現代アートがいろいろあって楽しめました。


腕と脚を使って絵を描くという装置。ムズイ。

その後、蔵王経由で山形へ。
お目当ては山寺(立石寺)です。
最初どこの階段から上がっていいのかわからなかったけど、だいたいどこから上がっても寺には着くのね。
根本中堂があって、いきなり神社になったので、意外とこんなもんなのか…??と思っていたら、目の前に有料エリア入り口が。
メインはここからでした。
急な階段を上っていくと、遙か上に建物が見えてきました。
紅葉もちょうど見頃でした。



ちょっと雨がちで残念な天気だったけど、これもまた霧っぽくて情緒があるかも。



前を歩いていた外国人4人連れも、「ここが日本の観光地で一番好きなんだよね」みたいなことを行ってました。4人のうちの誰かがリピーターだったみたい。通なセレクトだなぁ。
最初はそんなに山形まで足のばすのに乗り気でもなかった妹も結構気に入ったみたいでよかった。



なんだか東北は日が暮れるのが早いような、、天気が悪かったから??
15時くらいで夕方みたいな日差し。
山寺から降りてくる頃には薄暗くなってました。

山形市内でそばを食べて、19時ごろに山形駅で旅は終了。
妹は新幹線、わたしは高速バスで帰りました。
バス、なんと大阪まで所要時間約11時間半(笑)。
高速バス乗車時間最長記録かも。




宮城・山形のたび 0.5日目~1日目

2012年11月24日 20時02分23秒 | Travel
有休を使ってフライング気味に連休スタート。
宮城・山形に行ってきました!

まずは夜行寝台列車「サンライズ瀬戸」に乗って出発。
夜行寝台は以前「きたぐに」に乗ったことがあったけど、そのときはベッドがカーテンでしきられているだけでした。
今回はちゃんと個室です!


戸を開けるといきなり急角度の階段、そして幅がハーフサイズの寝台。奥には荷物入れとハンガーフックがあり、まくら・毛布・寝間着つき。

個室といっても、一番安いやつなので「上側半分」の個室なんですが。
秘密基地みたいで面白いし、窓が大きくて、全開にしておくと空を見ながら寝ることが可能!
大きすぎて室内の電気をつけておくと外から丸見えなんだけどね。。
7時過ぎに東京に着き、そこから同行者の妹と合流して東北新幹線で仙台へ。
仙台駅でレンタカーを借りて、漁業の町として有名な塩竃に向かいました。

塩竃の仲卸市場では、買ったものをその場で焼いて食べられる「勝手に焼炉」というのをやっているのです。
でも何を買っていいかよくわからず、焼炉の場所もわからず、うろうろしていたら乾物屋のおばちゃんが声をかけてくれました。
焼炉の場所も教えてくれて、焼き芋もくれて、おかずも一緒に探してくれました。親切-!
おばちゃんのお店の近くの魚屋さんでおすすめを聞いたら、コダイを焼く用にさばいて塩も振ってくれました。ありがたや。
ホタテも買って、炉の場所に持って行くと市場の職員のおじさんが焼いてくれました。



「勝手に焼炉」というので食べる人がめいめい焼くのかと思っていたけど、諸事情あってお客さんがみているところでおじさんが焼くというスタイルになったみたい。
ひとり300円~ってなっていたけど、焼き代は全部まとめて100円で、ごはん(並)+味噌汁のセットが300円でした。
他にもこの場所で食べている人はいたけど、おさしみを買ってごはんセットのおかずにしている人が多かったみたい。


ごはんコーナーからみた市場。焼炉は外。

ごはんの後は松島へ。
遊覧船に乗って周遊のあと、近くの瑞巌寺、円通院をお散歩。
お寺は松島のついでくらいの感じだったんだけど、焼炉のおじさんが円通院をすごく推していて、どんなだろうと思って行ったら結構よかった。
瑞巌寺は岩を削って作った納骨堂のようなものが敷地のなかにたくさんあって、建物よりもそれに強い印象を受けました。


瑞巌寺、御霊屋に向かう途中の紅葉。

円通院は紅葉がものすごく綺麗!
お寺なのにバラ園もあって、シーズンのときにきたら綺麗だと思いました。


円通院、入ってすぐの庭。

この一帯でライトアップもしているみたいだけど、時間的に見られませんでした。。
ところどころに竹に細工した灯籠があって、刻んだ絵や文字が浮かび上がるのかーと思うと興味津々だったんですが。

松島から仙台市内に戻り、ずんだを食べに甘味屋さんへ。
下調べばっちり、食べログで大人気の「彦いち」にお邪魔しました。
メニューがいっぱいでわくわく☆
あんみつのあんとしてずんだも選べるとのことだったけど、ごはん前だったのでずんだ餅とくるみ餅を注文。
どっちもおいしゅうございました。
次はずんだのあんみつも食べてみたいな。


ずんだ餅。

夕食は牛たんが食べたいね、ということでこれまた人気店の「まるたん」に行きました。
時間が早すぎ(17時30分くらい)でお客さんは私たちだけでした。
牛たんって焼き肉屋の1メニューってイメージだけど、本場だと定食セットで食べたりするんですね。
まるたんは牛たん専門店らしく、牛たん定食をいただきました。
牛たんコロッケとかもありました。
実は牛たんってかみ切れない印象があってそんなに心惹かれるものではなかったんだけど、柔らかくておいしかったです。
付け合わせの牛テールスープも透き通ったスープでおいしかった。

夕食後はホテルに直行。
明日は大崎市で開催されるバルーンフェスティバルに行くので、会場近くの古川駅前に宿を取ったのです。
翌日早いのでお風呂後21時にさっさと就寝。


『LOVE & SYSTEMS』

2012年11月04日 19時59分20秒 | Books
最近の読書。
新聞の書評に載っていたので気になった本。
中島たい子って読んだことあったような気がしていたけど、この本が初めてでした。

*あらすじ*
国が決めた相手と結婚することが定められており、国民はファミリーネームのみでファーストネームを持たないN国。かたや、結婚という制度が無く、子供は全員施設で育てられることが決まっており、国民はファーストネームのみでファミリーネームを持たないF国。
大学を出たばかりで来年国が決めた男性との結婚が決まっているN国の女性・ヤマノは、F国から取材にきたジャーナリスト・ロウドの取材を受けることになり…(『アマナ』)。

『アマナ』『トレニア』『ナコの木』『ヒメジョオン』と題した4つの短編が収録されているのですが、全部ロウドが軸になってつながっています。
『アマナ』のN国は日本、ロウドの国F国はフランスを極端にした未来の姿を彷彿とさせます。
『トレニア』の舞台になっている、高齢化が進んで衰退の一途をたどっているJ国も日本みたい。
現状に政府が強く介入した姿がN国、問題を放置した姿がJ国という感じ。
ここに描き出されるどの国も極端なんだけど、未来としてはありえなくもないか。。とも思えます。
N国では女性は全員結婚して専業主婦となるため、少子化は食い止められていますが、恋愛感情や女性の自己実現は無視された世界。
対照的なF国では男女ともに「自分であること」を強く求められ、恋愛も自由でつきあっては別れを繰り返す世界。その代わり、自分の手で子供を育てることはできず、家族という単位は存在しません。
どっちも今の私たちから見ればゆがんでいるように見えるけど、昔の貴族の世界ではどこの国でも政略結婚が当たり前にされていたし、高貴な人となれば乳母が子供の面倒をみていたから実の子であっても現代よりはふれあうことが少なかったはず。
誰かを好きになって、結婚して、子供ができて、、、という人生の花盛りで迎えるイベントが、個人の意志決定を超えていかに時代背景や政策に左右されるか考えさせられます。

日本は結婚する人が減ったと言われていますが、恋愛結婚の割合はしばらく前からほとんど変わっていないそうで、ようするにお見合いに持ち込む世話焼きな人が減ったことは結構大きなファクターみたいです。

「たぶん、かなり薄いんです。恋愛に対して抱く感情が。あなた方よりも。それよりも私たちは、家族や親族という集団に抱く愛情の方が強くて深い。家族主義の制度になって、よりそうなったのかもしれませんが、もともとそういう素質、DNAを持っていた民族なんだと思います」というヤマノの台詞にはそうなんだよなぁ、、と思わされるところがあります。
「結婚はともかく、子供が欲しい!」っていう未婚女子、まわりに結構多いもんなぁ。
何をきっかけにしてここまで国民性が違ってしまったのか、不思議。

*データ*
著者:中島たい子
出版社:幻冬舎
定価:1400円(税別)
ISBN:978-4-344-02229-4