らぷんつぇる**

日々のささいな出来事をつづったり
本や映画や食べ物の感想を載せてみたり
ひとりごとを言ってみたり。など。

DAKARAのおまけ

2007年07月24日 19時48分51秒 | きょうのできごと
かわいいでしょ~
DAKARAのCMに出ているキャラクター、名前はピグリン。
CMで華麗なダンスを披露しているあのぶたさんです。
CMでは本物のプリマが中に入って踊っているんだって!
実は彼、ピーターラビットの物語に出てくるキャラクターらしい。

おまけが欲しくて、いつもは買わないDAKARAを買ってしまった…。
一緒についてくるDAKARAのボトルのフィギュアを近づけるとくるくるまわるんだよ~。
全6種類。
パジャマ姿のとかもあった。

『アンダーグラウンド』

2007年07月22日 21時40分52秒 | Books
通学の地下鉄の中で村上春樹の『アンダーグラウンド』を読んでました。
きっかけは、養老孟司先生の本にちょろっとこの本からの引用が出てきてたことから。
タイトルは聞いたことがあったけど、地下鉄サリン事件の本だとは知らなかった。

*あらすじ*
1995年、3月20日。
その日は気持ちよく晴れ上がった初春の日であり、日曜日と春分の日にはさまれた連休の谷間だった。
いたって普通の、いつもの通勤電車の中、変装した5人の男たちが尖らせた傘の先をサリンの入ったビニールに突き立てた…。
世の中を震撼させた地下鉄サリン事件に巻き込まれた人々へのインタビューを通して、著者は日本という「場のありかた」、日本人という「精神のありかた」について問う。


通学には地下鉄を使っているので、なんともいえない臨場感のようなものがありました。
こんなごく普通の光景が一瞬にして崩れ去ってしまうんだな、便利な世の中は脆いものなんだな、とか、こんな非常事態でも倒れている人を助けたりできる人って素晴らしいな、とか、パニック状況下でも自分の職務をまっとうしようとした駅員さんたちに感動したり、いろんな感情が駆けめぐりました。
たまに鳥肌が立ってました、いろいろな意味で。

この事件が起こった時私は小学生だったけど、先生が「大変なことが起こった」と言って教室のテレビをつけたことはよく覚えている。
何が起こっているのか、全然分からなかったけれど。
でも、今思えばうちは丸ノ内線の沿線だし、たまたま当時は電車で通勤・通学している家族がいなかったけど、もしそれが休日だったり高校生の時だったら巻き込まれてた可能性がある。
そう思うととても他人ごとではない。
この本を読むと、仕事上の責任ということについて考えさせられる。
現場の地下鉄職員は自分の責任を果たそうとして、命を落としたり重傷を負って後遺症が残ったりした。
一方で、行政レベルの対応はかなりおそまつなものだったようだ。
救急車が先に騒動が起きたところに集中して本当に重傷だった人の手当が遅れたり、松本サリン事件で被害者の治療を行った医師が回した情報が十分に役立てられない面があったり。
日本は平和すぎて、危機管理が全然できていないのかもしれない。
軍隊が力を持っていたり、徴兵制がある国は、わりとこういう時の対応が早そうな気がする。
だからって軍隊を持つことに賛成ってわけじゃないけど。
サリン事件に関わらず、現場と上層部に温度の差があってうまく事がまわらず対応が遅れて被害拡大、ってパターン、ありがちだなぁ。
少なくとも警察と国のトップたちは平和ぼけてちゃだめだろう…。

こんな風なパニック状態の時、一部の人は冷静に事態を見極めようとし、一部の人はパニックながらも倒れている人を助けたり、乗客を避難させたり「するべきこと」をしようとし、一部の人はパニックをあおり、そして大半の人はなんだかよくわからないままに騒ぎに巻き込まれる烏合の衆と化してしまう。
もし自分が事件や災害に遭遇したら、果たして未来の自分に恥じない行動ができるだろうか??
私も所詮おろおろする一般大衆のひとりになると思う。
ハリウッド映画だったら、ヒーローが颯爽と現れて人々を統制し問題解決してくれるのに。
私の中では、事件に居合わせた地下鉄職員の方々はヒーローですが。
なんか、趣旨は違うけど、仕事における責任感を学んだ気がする。
「やっぱり仕事というものの責任はまっとうしなくちゃいけない」という地下鉄職員の言葉が胸に沁みますね…。

そういえば、こないだの新聞で地下鉄サリン事件の実行犯のひとり横山被告が、上告棄却されて死刑確定したらしい。
地下鉄サリン事件の実行犯で死刑が確定するのは初めてだそうだ。
あとの4人は上告中。
死刑でかたがつくとは思っていないけど、被害者の方々にとっては、ひとつの節目にはなるのかな。

とにもかくにも、村上さんグッジョブです!
ノーベル賞とるかもと言われている作家にこんなこと言える立場じゃないけども。

*データ*
著者:村上春樹
出版社:講談社
ISBN:4-06-263997-1(文庫)




COLD STONE CREAMERY

2007年07月15日 21時25分03秒 | Food
すごく今更だけど、はじめて「COLD STONE CREAMERY」のアイスを食べました。
一時六本木で長蛇の列をなしていた、あのまぜまぜアイスの店です。
最近はいろいろなところに店舗を出しているらしく、今日は池袋で食べました。

前六本木で見た時はディズニーランドのアトラクションなみの待ち時間だったのに、今日は並んでいたものの大して待たずに買えました。

ベースのアイスクリームとトッピングを好みで選んで作ってもらうこともできるみたいだけど、おすすめの組み合わせっていうのも26種類もあって、たいていの人はここから選んでいたみたい。
私はブラウニーが入っているのがいいなーということで、「ジャーマンチョコレートケーキ」にしました。

サイズもなんか変わった言い方で、小さい方から順に「Like It」「Love It」「Gatta Have It」っていう。
ちょっとおじさまおばさま方には????なのでは??
いや、それ以前に何大好き宣言してるんだってかんじだけど。

普通の紙カップ以外に追加料金でワッフルコーンやチョコワッフルコーンにもできる。
ワッフルコーンうまい。

ベースのアイスはスイートクリーム、チョコレート、バナナ、ミント、フレンチバニラ、チーズケーキなどなど。
トッピングはほんとにいろいろあって、オレオ、チョコチップ、ブラウニー、ストロベリー、ラズベリー。ピーナツバター、キットカット、ココナッツなどなど。
基本的にアメリカンなこゆいめのトッピング。

肝心のお味ですが、おいしかったです。かなり甘いけど。
あーアメリカってこうだよねーーーって甘さ。
ブラウニーが、しっとりを超えてキャラメルソースを吸い込んだみたいにねっとりしてて、それはちょっと違うのでは…と思った。
ブラウニーだけでもそうとう甘い。
二人でLove Itを半分こしてちょうどいいくらいでした。
Love Itをワッフルコーンで食べて、630円。
ちょっと高いかな。

池袋の店員さんたちは六本木よりよく歌ってた。
ミッキーマウスマーチなんかの替え歌バージョン。
やっぱり新人は歌から練習するのかなぁ。
ハードル高いわーー。

『雲南の少女 ルオマの初恋』

2007年07月08日 21時55分56秒 | Movies
研究室に行ったついでに映画に行ってきました。
チラシのはてしなく続く棚田の風景が気になっていた映画。
こんな絶景があるなんて…見たい!と思って写真美術館の映画館へ。

*あらすじ*
中国雲南省にあるハニ族の村。
そこでは山頂からこんこんと湧き出る泉の水を利用して古くから棚田が作られており、ハニ族の分化は棚田と深く関わっている。
そんな村に暮らすハニ族の少女、ルオマは17歳。
観光客相手に焼きトウモロコシを売っていたルオマは、漢民族の青年アミンと知り合う。
アミンのアイデアから、二人は新しい商売を始めることにする。
それは、雄大な棚田をバックに、民族衣装のルオマと記念写真を撮るのに観光客からお金を貰うという仕事。
いつしかルオマの心に淡い恋が芽生える。
話でしか知らない「エレベーター」にアミンと乗れることを心待ちにして…。


風景、期待通り。
ルオマ、可愛い。
それだけで見に行った甲斐はあるというもの。

ルオマの民族衣装、かなりおしゃれ。
農耕民族だから普段着で着てたら汚れちゃうよーと思った。
かぶり物の仕組みはよくわからなかったけど…。
他のハニ族の女の子もあんまりかぶってなかったし。

水田の風景は息を呑むほどです。
日本の千枚田も先人の努力の結晶って感じがするけど、スケールが違う…。
パムッカレの石灰棚に似ている…。
水田の間の狭い道を行き交う人々、、、そりゃエレベーターのある暮らしとはかけ離れているよ!

ストーリーは『初恋のきた道』っぽい。
アミンがバイクを売ってでもルオマをエレベーターに乗せてあげようとしたところはハッピーエンドの兆しが見えたと思ったなー。
アミンの彼女・リリさんがとっても都会人っぽくて、これがまた。

ハリウッド映画に飽きたかた、是非。
なんか、棚田を見ていると、機会を使ってなんでも大規模にやろうとするアメリカ人たちとのルーツの違いを実感できる。

*データ*
監督:チアン・チアルイ
出演:リー・ミン、ヤン・チーカン、シュー・リンユエン、リー・ツイ
上映時間:90分
初公開年月:2007年6月
制作国:中国
公式サイト:雲南の少女 ルオマの初恋

王国の崩壊、あるいはミドリムシ王国の誕生

2007年07月04日 23時23分42秒 | 授業のトピックス
「教育クラスター」なる授業をとっています。
理学系の先生12人がそれぞれ「環境・生命」について話をするというオムニバス的な授業。
物理やら天文やら化学やらいろんな分野の話がある。
今日は系統分類学の先生の話があり、なんだか昔聞いたことあったなぁと思いつつもあらためて考えさせられたので書き留めておきます。

話は「いかにして生物の多様性を理解するか?」ってタイトル。
ようするに、生物をどう分類していくか、って内容。

人間は何かを分類したい!って心理があるようで、分子生物学が発達する前から形態などで生物を分類してきました。
例えば、背骨があるかないか、肺かえらか、毛かうろこか、などなど。
でも、「他人の空似」っていうこともある。
たとえば、イルカと魚竜と硬骨魚はみんな水中に住んでいてヒレで泳ぐけど、分類上はかけはなれている。
これをまとめて多系統群という。

一方、側系統群ということも知られている。
これはある形質を持ったものの残りを1グループにまとめてしまうこと。
進化を反映しなくなってしまう、という問題をはらんでいる。
たとえば、羽を持っている、という著しい形質に注目して「鳥類」と分類する。
そしてカメやヘビやトカゲやワニを「爬虫類」とまとめる。
しかし、このうちワニ類はヘビやトカゲよりも鳥類に近いことが分子レベルの解析で明らかになっている。
つまり、ワニ類、トカゲ類、ヘビ類、カメ類を爬虫類とひとくくりにしてしまっていいのか?という問題が生じる。
この問題の解決のためには鳥類を爬虫類に組み入れてしまうか、爬虫類を細かく解体してしまうしかない。

この手の問題は分類学のいろいろなところで見られる。
葉緑体を持っていて「植物」とされる生物は系統樹の様々なところに出てくる多系統群である。
葉緑体の起源はひとつ、と考えられているけれど、他の生物を取り込むことで葉緑体を獲得したり、一度は獲得したものの失ってしまった生物もいるからこういうことが起きる。
ハプト植物、紅色植物、アルベオラータ、ミドリムシ、緑色植物などなど。
このように真核生物の中にはたくさんの植物がいる。

それなのに、「動く」というわかりやすい形質に注意をひきつけられて、真核生物のほんの一部分にすぎない動物に「界(kingdom←王国の意味もある)」の階級が与えられている。
こんなにいろいろある植物は全部ひっくるめてひとつの「植物界」なのに。
(真核生物の中にはあと「菌界」がある)
つまり動物界という分け方はナンセンスなんじゃないか?という意見があるらしい。
動物をもっと下の階級に格下げするか、
植物界を解体してミドリムシとかハプト植物にも「界」の称号を与えて動物と並列の関係に格上げするしかない。
…でもいまいちピンとこない気がするなぁ、やっぱり。

ようするに分類学においては目を引きやすい形質ばかりに気をとられていたら危険!ってことらしい。
だけど直感的なほうが納得しやすいし、誰にでもわかりやすい。
だって専門じゃない人にアルベオラータだの紅色植物だのって言われても、「はあ?」って感じだろうし~。
ジレンマだなあ。