らぷんつぇる**

日々のささいな出来事をつづったり
本や映画や食べ物の感想を載せてみたり
ひとりごとを言ってみたり。など。

『間宮兄弟』

2007年06月23日 14時31分30秒 | Books
映画化された本です。
映画も見てみたいなと思っていたんだけど、まずは本からってことで。

*あらすじ*
間宮明信と徹信の兄弟は30歳を過ぎても二人で一緒のマンションに住んでいる。
明信は会社員、徹信は小学校の学校職員。
どちらも今まで恋人がいたためしはない。
いつもぱりっとした服装を好み、ジャズが好きで、ビール党の兄。
コーヒー牛乳をこよなく愛し、失恋すると新幹線を見に行く弟。
ふたりは一緒に紙飛行機を飛ばしに行ったり、パズルやゲームをしたり、映画を見たり、本を読んだりと楽しく暮らしている。
そんなある日、明信が密かに想っているビデオ屋の店員直美ちゃんと、徹信が勤める学校の教員葛原依子を招いてカレーパーティをする計画が持ち上がる。
そこからちょっとずつ人間関係が動いていく…。


「ヤマなしオチなし」はいつもの江國香織的。
いい年した男二人が主人公ってところがちょっと他の作品と違う感じかも。
こんな兄弟傍目にみたらけっこうきもい?のかもしれないけど、いるべきところにいて、したいことをして、こじんまりとでも幸せに暮らしている感じが結構羨ましい。
こんな「家族」っていうのもいいなぁって思った。
やっぱり小さい頃から一緒に育った兄弟でも、ある程度の年をとってしまえば他人と同じくらいの距離感を感じてしまう場合もあると思うし、、実は間宮兄弟、理想の兄弟像なのでは??

直美と妹の夕美の会話
「私たち、こんな風に二人でお買物して、ぶらぶら散歩したりできるのっていまだけかもしれないわね」
「何言ってんの?そんなことあるわけないじゃん(中略)だって間宮兄弟を見てごらんよ。いまだに一緒に遊んでるじゃん」

うーんなんかいいなあ

本読む前にDVDのパッケージ見てしまったから
佐々木蔵之介とドランクドラゴンの塚地さんのイメージが頭から離れなかった。
でも映画のキャスティングは結構いいんじゃないかと思う。
原作に近いキャラクターだと思うしなあ。
ところで、映画版で「ビデオ屋の店員」としてドランクドラゴンの片割れも出てるんだね…!
友情出演??

*データ*
著者:江國香織
出版社:小学館
定価:1300円(税別)ハードカバー

『フラガール』

2007年06月21日 17時45分10秒 | Movies
見たかった映画、ついに見られた。←ら抜き言葉は使わないぞ!
なにしろ日本アカデミー賞で最優秀作品賞はじめ、いろいろ受賞した作品だからね~。

*あらすじ*
かつて炭坑で栄えた常盤市(現いわき市)。
しかし時代の流れと共に常磐炭坑も規模大幅縮小の動きが押しよせてくる。
そんな苦境を救うため、持ち上がったのが「常磐ハワイアンセンター」の設立。
大半の住民が大反対する中、夢のない生活からはい上がろうとハワイアンダンスのダンサーを目指す女の子たちにハワイ計画の命運が託されたのだった。
一方、彼女らを指導すべく雇われ、東京からやってきたダンサー、平山まどかは彼女たちの素人っぷりに愕然とする。
果たしてフラガールたちは無事に舞台を成功させられるのか?!


うぅ…先生役の松雪泰子、綺麗すぎる!!
しかもかっこいい!
銭湯に殴り込みにいくシーンが最高です
そして蒼井優もいい、しずちゃんもいい!!
てか蒼井優はほんとうに方言がしっくりくるなあ。
あの寝た状態から起きあがるダンス、私には無理でした…
相当な腹筋力が必要ですね…。
フラダンスってゆったりした感じのイメージしかなかったけど、いろんなフラが見られて面白かったです。
タヒチアンダンスに近いようなダンスとか、ゆったりした動きの感情豊かなダンスとか。
フラの動きそれぞれに手話みたいな意味があるって知らなかった。
先生がそれをフラガールたちに教えるシーンがあったから、駅でのシーンに重みが出てくるんだなあ、と思った。

ストーリー展開なんかはとってもベタな感じだけど、予想以上に良い映画でした。
観て損はないはず。

*データ*
監督:李相日
出演:蒼井優、松雪泰子、岸部一徳、豊川悦司、徳永えり、山崎静代(南海キャンディーズしずちゃん)
上映時間:120分
初公開年月:2006年9月
制作国:日本

『ボビー』

2007年06月10日 14時44分16秒 | Movies
先週見た映画だけど、思いのほかよかったのでコメントを。

*あらすじ*
1960年代の混乱のさなか、平和と平等をうったえて大統領に立候補したロバート・F・ケネディ。
彼こそアメリカの残されたたった一つの希望だった。
しかし、「勝利のスピーチ」をすべく訪れたLAのアンバサダーホテルで彼は暗殺されてしまう。
1968年6月5日のことであった。
その日ホテルに集まった22人の登場人物たちの目を通して、ロバート(ボビー)のカリスマ性を描き出した映画。


彼のカリスマ性の半分でも、日本の政治家にあったらなぁ…!
と思わずにいられない。
こんなに万人に愛される政治家なんて、日本人だったら想像できない。
ボビーが大統領になっていたら、アメリカは絶対変わっていたと思うんだけど。
そんなヒーローでも暴力でつぶしてしまうような国なんだなぁ、アメリカは。

映画の構成は、ほんとにいろんな人の目線から描かれていて、最初はどういう流れになっていくのかあんまりよくわからなかった。
あまり関連性もなく描き出される人々は、最終的に大統領の暗殺現場に居合わせることになるのだけど。
時間の流れが「その時」に向かってゆっくりと流れていく、そんな感じに仕上がっていました。
出てくる無名な「主人公」たちも結構面白くて、
電話交換手と浮気しているホテルの支配人とか、
その妻のスタイリストとか、
同級生をベトナム行きから救うために結婚を決意する女の子とか、
大統領候補を取材にきたチェコのリポーターとか、
野球の試合に行き損ねたメキシコ系のキッチンスタッフとか。
出演者もかなりゴージャス。

ラスト15分はまるで嵐のようだったー。
なんか、「暴力」ってあっという間に何もかもを打ち砕いてしまって、何も生み出さないんだな、ってしみじみ思う映画でした。

*データ*
監督:エミリオ・エステヴェス
出演:アンソニー・ホプキンズ、デミ・ムーア、シャロン・ストーン、イライジャ・ウッド、リンジー・ローハンなど
初公開年月:2007年2月
上映時間:120分
制作国:アメリカ

『幻夜』

2007年06月10日 14時09分06秒 | Books
初・東野圭吾!
気になっていた本を図書館で発見。
なるべく本は買わないようにしているから、本当に図書館様様です。
中島らもの『永遠も半ばを過ぎて』も借りられたし。
ありがたい…。

*あらすじ*
父の葬儀の日に起きた阪神大震災。
水原雅也は震災直後の混乱の中で殺人を犯してしまう。
それを目撃していた新海美冬。
ふたりは過去を断ち切るように東京へやってくる。
美冬はその美貌と才気によって様々な男性を手玉にとりながら成功への階段を駆け上がっていく。
雅也はそんな美冬を想いながら、彼女の影の力となるのだが、やむをえず犯した罪が新たな罪を重ねさせてゆき…。


この本、読み出したら止まらない~。
美冬の頭の良さに舌を巻くばかり。
物語は始終暗い感じなのだけど、そこに美冬一人が輝いているよう。
よくこれだけ他人を犠牲にして成功しようと思えるなあ…と感心してしまう。
徹底ぶりがすごい。
人を操る才能もすごい。
どうせ悪女を目指すならここまでやらねば!って感じです。
逆に雅也はせっかくの技術力を持ちながら震災前も震災後も暗い人生を歩むことになってしまうのだけど。

ちょっとネタバレだけど、

終わり方はまったくすっきりしなかった。
美冬の過去とか、雅也の事故も美冬が仕組んだのかとか、あー気になるったら!
でもここまでの流れでいくと、全て美冬の計画のうちなんだろうな、と思う。

結論。
この本を読んで悪女学を学ぼう!!
でも美人であることが第一条件だったりして…

次は『白夜行』を読みたい。

*データ*
著者:東野圭吾
出版社:集英社
定価:1800円(本体)ハードカバー

はしか

2007年06月01日 23時15分45秒 | きょうのできごと
はしかで大学が次々と休校になっているのを受けて、うちでもこないだ抗体検査(任意)がありました。
なんかしょっちゅう採血されるけど、どうも付属病院の新人看護士に採血の練習の場を提供しているような気がしてならない。
んでもただだし…と思って受けたら陰性だった。
ちなみに検査するだけで陰性だったとしてもワクチンは打ってもらえない。
親曰く、ワクチン接種はしているはずなんだけど、やっぱり長い間暴露されないと抗体ってなくなっちゃうのね?
ワクチン接種は保険適用外だからけっこう高いらしい。
どうするか悩みどころだなぁ。

みなさまも、幼少のみぎりにワクチン打ってても安心できませんよー。
あれー、でもそうするとある程度年齢上の人でも感染&発症の危険性はあるような…?