らぷんつぇる**

日々のささいな出来事をつづったり
本や映画や食べ物の感想を載せてみたり
ひとりごとを言ってみたり。など。

岡山・香川アートツアー 3日目

2013年03月28日 21時27分45秒 | Travel
3日目の目的地は大島。
高松から比較的近い島です。
ここは島全体が青松園という元ハンセン病患者のための施設です。
ハンセン病はらい菌の感染によって起きる病気ですが、感染力が非常に弱いためうつる危険がほとんどなく、遺伝病でもないにもかかわらず、症状が進行したときの見た目から長い間隔離政策が行われてきた病気です。
患者は強制的に郷里から隔離されたばかりでなく、結婚は許されていたもののこどもを成すことが許されなかったため、こどもは病気ではないのに堕胎が行われ、生まれてくることができなかった命が多くあったとのことです。
最近両親ともにハンセン病患者であった女性が書いた本(『生まれてはならない子として』宮里良子)を読んだので、島を訪れたタイミングはかなりタイムリーでした。
今島にいる元患者さんは全員治療を終えており、後遺症と高齢者のためのケアを受けながら暮らしているので、患者さんではなく入所者さんと呼ぶそうです。

島は1時間ほどツアーでまわり、その後1時間ほど船が来るまでの時間フリータイムです。
島全体に音楽が流れているのですが、目の見えない入所者が曲がり角を識別できるように曲がり角のところにスピーカーがあるそうです。
居住棟は海沿いの平地にあるけど、教会・お寺などの宗教施設や慰霊碑、納骨堂は急な坂を登ったところにあって、目の見えない人や障害のある人がここまでくるのは大変だなぁ。。と思いました。

今入所者の方は80人弱(?)くらいで、職員の方が人数は多いんだとか。
島では職員は見かけたけど、入所者の方には会いませんでした。
(基本的に居住エリアは立ち入り禁止なので、それもあるかも。)

悲しい歴史のある島だけど、海はすごく綺麗だし、いい場所でした。
瀬戸内海の島って複雑な歴史のある島が多いですね。
前日に行った豊島も今はアートの島になりつつあるけど、少し前まで産業廃棄物の不法投棄と野焼きが大きな問題になり、最近やっと廃棄物の運び出しと処理が始まったところだし(豊島に向かう途中、まさに処理場が見えるところでフェリー内のテレビにそのニュースが映ってびっくり。まさか録画?!)。
以前行った大久野島も戦時中に毒ガスを作っていた歴史があるし。。
瀬戸内海の島々もただただ風光明媚で景色のいい場所、ってわけではないんですねー。

高松からはフェリーで神戸へ。
15時出港ですが、4時間以上かかるので到着は夜です。
この航路、明石海峡大橋の下を通る上に神戸に着く頃には夜景が見られるはず!なので楽しみにしてたのです。
で、とった写真がこちら☆


月とライトアップされた明石海峡大橋。あと2日後に満月をむかえる上弦の月です。


神戸の夜景!山に錨と神戸市のマークが見えます。

他の乗客の人たちもすごいはしゃいでました。
ほんとに、夢のテーマパークのよう。
風がすごく強くて花粉症の身にはつらかったけど、綺麗に撮れてよかった!

岡山・香川アートツアー 2日目

2013年03月27日 23時53分56秒 | Travel
2日目はバスで宇野港へ。
宇野へは電車も通ってて、3年前に芸術祭に来たときは電車で来たんだけど、時刻表を調べたらなんと7時40分発の次が衝撃の15時15分!
最近「電車は1時間に1本」くらいには慣れてきたけど、想像を遙かに超えてました。。。
スマホ君にお問い合わせしてみたところ、なんと「バスがあるよ」とのありがたいお言葉が。
バスだと30分に1本くらいあるんですね!すばらしー!

意気揚々とバスで宇野にたどり着くも、豊島行きフェリーの時刻表が思っていたのと違う。。。あれ??
ちゃんと芸術祭公式ガイドブックで調べたはずなのに??
なんとよくみたら時刻表の下に「この時刻表は4月1日からです。3月中の時刻表はウェブページでご確認を」てなことが書いてある-!
そんなわけで宇野をぶらぶらしながら2時間近く時間をつぶしました。


静かな港町には不似合いな派手派手看板。

宇野にはアラーキーデザインの派手派手看板が掲げられていたり、派手派手デコ車から哲学者の格言が流れていたり、かなりカオスなアートがちりばめられてました。


チヌにも再会

で、この日の目的地、豊島唐櫃(からと)港へ。
目指すのはここからほど近い豊島美術館。
近いんだけど、なにしろ上り坂だし帰りの船まであまり時間がないのでバスで移動。
この場所には3年前にも来てたんですが、そのときはまだ美術館は建設中で入れなかったんです。。。

この美術館、白い楕円形の建物で、作品はたったひとつだけ。
というか、たぶんこの環境自体もすべてアートなのでしょう。。
建物に入る前に靴を脱ぐのですが、「足下に陶器やガラス、水などありますがすべてアートです。壊さないようにお気をつけ下さい」と言われ、なんのこっちゃ??と思ったのですが、まさしくそれがすべてでした。
最初は建物のスケールにびっくりし、それから水たまりと、それをしゃがみこんで観察している人たちが、、、これのどこがアート?と思ったけど、よく見てみたらすごかった!
いくらでもいられそうです。
是非また行きたい!


美術館の写真を取り忘れたよ。美術館横の道から海を見下ろした図。左手には棚田がありました。

この日はここから宇野に戻り、預けた荷物を回収してカフェに寄り、フェリーで高松に移動。
高松に泊まりました。
高松も結構おしゃれな街で、香川県はじめ四国や日本各地のヨイモノを扱っているお店「まちのシューレ963」などなど見てるだけでも楽しかったし、お土産を買うのにも最適でした。

岡山・香川アートツアー 1日目

2013年03月27日 23時36分50秒 | Travel
アートを巡る旅に行ってきました。
まず行きたかったのは倉敷の大原美術館なんですが、今瀬戸内の島々で瀬戸内国際芸術祭をやっているということもあり、倉敷から岡山の宇野港を経て豊島(てしま)→高松→大島→高松というルートにしてみました。

倉敷は大原美術館に行くのにものすごく迷いました。。
スマホの地図が大原美術館の別館(本館から少し離れている)を指しているので、そのへんをうろうろし続け。。。
有名な美術館のわりに周辺に案内図がないのは私設の美術館だから??
ともかく、無事に入れましたが。
ここにエル・グレコの「受胎告知」があるんですね~すごいなぁ。
フレデリック 「万有は死に帰す、されど神の愛は万有をして蘇らしめん」は宗教がかりすぎて好きな絵ではないけど、その描き込みの細かさには圧倒させられますね。。
大原家と親交の深かった児島虎次郎って、名前は初めて知りましたが、結構素敵でした。
朝顔と浴衣の女性の絵が好きです。まさに初夏の朝、って感じで、見ているとまだ寒い時期なのに夏の空気を思い出す。

倉敷の美観地区はその名の通り綺麗な町並みでした。
ここの一角にある「林源十郎商店」もアートなお店で可愛かった!
自分用に真鍮のスプーンを購入。


昼の美観地区


備前焼のお店の看板娘??

ちょうど行ったときには夜のライトアップもやっていて、和傘がこんなにおしゃれなことに!


かなり人だかりしてました


夜の町並みはこんな感じ

3日くらい前にホテルを探し始めたせいか、倉敷のホテルはどこも満室でした。
そんなに人気があるとは!
どちらにせよ次の日には岡山駅に行く必要があったので、夜景を見てから岡山に移動、一泊。

『桐島、部活やめるってよ』

2013年03月09日 23時17分43秒 | Movies
日本アカデミー賞が発表されました。
で、最優秀作品賞、最優秀監督賞を受賞したのがこの作品。
個人的にはつまらん。。と思ったので、ちょっとびっくり。

*あらすじ*
とある高校のとある一日。
いつもどおりの平凡な時間が流れていたが、その日の放課後、バレー部のスターである桐島が部活をやめるという噂が校内を駆け巡る。彼女でさえ桐島と連絡が取れないまま、桐島と直接接点のない生徒たちまで騒動に巻き込まれる事態に。。。


一番特徴的な演出としては、「桐島がいっさい出てこないこと」です。
桐島がどんな人間なのか、なぜ部活を辞めることになったのか、そもそもそれは真実なのか、観ている側からは桐島を取り巻く人たちが語る言葉の中でしか推察できないのです。
同じシーンが、異なる人間の視点から何度も繰り返されるのも特徴的。

どうやら監督(原作者?)は「学校内のヒエラルキー」と「桐島がいなくなったことによる人間関係の変化」に焦点を当てたかったみたい。
前者に関しては確かに色々考えさせられるところはあったかな。
学校って、同じ年の人間が狭い場所に押し込められて同じことを強いられる環境なわけで、必然的に「上」の人間と「下」の人間が生まれてしまうんですよね。
あー、たしかにそうだなー、それで、そういうところが学校のやなとこだったな。と思い出した。
「人気者」「癒し系」「カワイイ系女子」「エンターテイナー」「マドンナ」みたいな役割がいつの間にか振られていて、それに沿った行動を求められていたような。

桐島は「上」の人間なので、彼がいなくなったことによって直接的なダメージを受けるのはその周囲の「上」の人たち。
でもそこだけにとどまらず、その影響が「中」や「下」の生徒たちにも波及していくのがこの映画の面白さというか売りっぽいんだけど、そんなにそこ波及してなかったし、面白いかったのかなぁ??と思ってしまった。
「上」のひとたちが、観客の視点ではすでに存在していないも同然の桐島の名前を連呼し、桐島に翻弄され(ていると思っている)、あげく桐島事件に夢中になるあまり、桐島の存在に関係なく平和な
一日を過ごしている無関係な人たちにまで迷惑をかけてしまう、というだけの話に思えた。
人間関係別に変化してないし。
「校内の人間関係に緊張感が張りつめる中、桐島に一番遠い存在だった“下"に属する映画部前田が動きだし、物語は思わぬ方向へ展開していく。」ってパンフに書いてあったので、前田が場外から面白いことを仕掛けるのかと思いきや、前田はただ単に学園ホラー映画が撮りたかっただけだったし。。。

最終的に思ったのは、誰もが狭い世界に生きてるんだな、ってことかも。
桐島は校内では有名人だったから彼がいなくなったのは学校全体の大事件だ!と関係者は思った訳だけど、学校全体のレベルで言えば彼がいようがいまいが、ましてや部活を続けようがやめようが関係ない人もいるのに、そういう広い視野を桐島騒動の中心になった人たちは気づいてなかった。
現実世界でも、有名タレントや有名実業家が亡くなってメディアが騒いでも、大多数の人にとっては明日の生活が変わるわけではない。っていうのと似てるかも。
ラストに登場人物のひとりがそのことにちょっと気づいた風な余韻はあるけど、こういう解釈でいいんだろうか。

うーん。。

*データ*
監督:吉田大八
出演:神木隆之介(前田)、橋本愛、大後寿々花、東出昌大 他
上映時間:103分
初公開年月:2012年8月
制作国:日本

銀谷のひな祭り

2013年03月03日 22時42分02秒 | きょうのできごと
思い立ってプチ旅行に行ってきました。
場所は兵庫県朝来市の生野。
朝来は前フォレストアドベンチャー(フィールドアスレチックみたいなやつ)で来たけど、その時は車でした。
今回は電車。
車で来たときも山深い印象はあったんだけど、電車で来ると「…遠いなぁ。」と改めて実感。
姫路から播但線に乗り換えて、途中からはさらに電車が小さくなって、電化されてない…ってことはディーゼル車か!しかも、一駅の区間がえらく長い!

ここで何をやっていたかというと、、生野駅周辺の銀谷(かなや)地区で、有志で家庭のおひな様を一般公開し、来た人たちに楽しんでもらおう、という試み。
前からやっていたみたいだけど、初めて知りました。
参加している家庭や事業所はかなり多くて、駅から近くの口銀谷地区では100件、少し離れた奥銀谷でも50件というからかなりの規模です。
参加している家はピンク色ののぼりを立てているので、それを探しながら歩くのがなんかウォークラリーみたいで面白い。

おひな様は古くから受け継がれている年代物や、最近生まれた子の為に買ったもの、手作りの品など様々でしたが、基本的に3人官女や5人囃子はもちろん、合計7段あるものばかりで、おひな様とお内裏様しかいなかった身からすると羨ましい(笑)
これが外から見えるように飾られているんですが、玄関先に飾ってあったり窓を開けないと見えないところにあったりするので、「どうぞお入りください」「戸を開けてご覧ください」とか書いてありかなりアットホームなおもてなしの気持ちが感じられました。


なんて豪華な!

もっと混んでいるのかと思いきや、駅前は不安になるほど人気がなく、どっちの出口からでたらいいのか焦りました。
駅前に何か案内あるだろう。と思っていたけど何もなく、地図の配布を行っているホールも駅から少し離れているのでほんとにスマホがあってよかった。。。と思った。
町の中心街が駅からちょっと離れているんですねー。

お祭り的に来た人にお金を落としてもらおう!みたいな風でもなく、ほんとに来たい人が来て楽しんでくれれば~みたいな雰囲気でした。
どこかメインの会場にミニ出店みたいの出して、朝来名物鹿カレーとか生野のハヤシライスとか本気で売ったら結構儲かるんじゃないかしら。。途中で雪(!)がぱらついてきたりして結構寒かったし。
でもそういう商売っ気が薄いところもいいのかもね。

ところで、雛壇で右大臣・左大臣の下にいるこの方々は何の役なんでしょう?

なんか酔っぱらってるふうだったりとか、くずれた座り方だったりで、不思議な空気を放っていたのですが。

ぼけぼけ

2013年03月02日 21時37分23秒 | きょうのできごと
先日出張に行ったのですが、そこは1時間に1本くらいしか来ない新幹線に乗らなければいけないところで、行きはまあ予約して時間に合わせて乗ればいいんだけど、帰りは電車に遅れそうで慌てて切符を買って乗ったのですが、、、後日会社で精算しようとして領収証を見ると妙に高い?!実は行きの切符を買うときに、前もって帰りの分の乗車券も買っていたのです。。。それでポケットからまさかの未使用復路乗車券が。。。まだ乗車券が期限内だったので無事払い戻してもらえましたが、払い戻し手数料がかかったのと、乗車券に往復割引(1割引)がきいていたのでそれのお得分がなくなったので、千円単位で損失が出てしまった。沈。

こんな感じで最近ぼけぼけです。