かめさんの輪(かめりん)♪

カメ好きです。活動している方をお手伝いしたり、学んだ情報を共有しています。どのカメさんもしあわせにと願っています。

『ヌートリア』はミドリガメより はるかに脅威・・・?~夏以来の川でのカメ調査2017.11

2017-12-10 18:02:17 | 野外(川・池)のカメ調査レポート
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がんばって いきてるよ・・・!


応援のぽちっと、ほんとうにありがとうございます。みなさまに生かされております。
ひさしぶりの川でのレポートです。





このあたりは、カメさんが越冬に好んでいるというスポットだそうなのですが。。

カメの会長、さいしょに手を入れた場所で「(カメが)いた~」との声。




一同驚き。




さすが。。




おおきなモクズガニ見つけたで~撮る?といわれ、、




おとこのこ。立派できれいな子ですね。



これは、なんだかわかりますか?ヌートリアが草をかじりまくった跡だそうです。



こちらは、、巣でしょうか。そうして作っても、また移動するそうです。


オナモミ?夏に島で見たものより、おおきい実でした。いつもあったのでしょうけれど、あらためて気づきました。
くっつき虫も、みのむしも、みんなずっと生きていてほしいのですが、、




何が気に食わない?のか、穴も容赦なく掘りまくるので、ボッコボッコです。



命名・ヌんこ。子供のものと思われるものと、おとうさんの?というほど大きなものも流れてきました。
なぜか川岸にも複数個、ヌんこが散乱していました。


けっこうカメにとって好条件だったこの場所も、「おかしいな。。」というほどカメさんが
見つからず。

けっきょく予定よりも範囲を広げて調査しました。


ヌートリアは草食ですが、カメにとってもですが何が生態系に悪影響なのか、、  ↑まだ子供と思われる子を発見


 植物を食い荒らすので、カメが好む水中の居場所や、陸場で干す際の居場所がなくなる

 水中の土を掘りまくるので、カメの住処、越冬場所がなくなる

 果てには中州自体が流され消滅し、なにもかも「更地」と化し、カメの居場所も住処もなくなる

↑なんだか どれも同じことを書いているふうになっていますが、、詳しく書けない部分が
多々あり(カメの保護の観点から)いつも申し訳ないです。。

一頭ヌートリアがいるだけでも、川の形がかわるくらいの変化があり。アカミミガメとは比べ物に
ならないほどの、環境に大打撃を与えている存在となっている、と感じました。

この川では、上流からのアカミミガメの供給は常にあるのですが、年間150頭ほどのアカミミガメを
駆除していて、一定のもともといるカメたちの頭数をキープできていたので在来種もうまく保護できていた、ということ
でした。が、
最初に木の伐採があったころから、まずイシガメたちは頭落ちに減少し、昨年あたりから急激にどの種のカメさんの減少も歯止めがきかなくなってきた印象です。

(上流の川にもヌートリアは居るのだそうです)

・・・ヌートリアの防除、、先日、誰も動かないので、進まないと聞いてショックを受けました。。


アカミミガメも、ヌートリアも背景は、残念ですが人が海外から移入し、野外に放逐、遺棄した
ことが原因で繁殖、日本の生態系に大きな被害、脅威となっているということです。。

どちらも愛らしいので、なんのうらみもなく(むしろ個人的には人のほうにひどい生き物だと
つくづく感じるのですが)死んでほしいなどと思わないのですが、在来種の保護、生態系を
守る
=ここから彼らにいなくなっていただくには残念ですが、防除する、という一種短絡ともとれる
手段でしかカメたちを救えないのが現状です。。
(もちろん保護先を探す、とか、自信で里親さんを探せるカメたちは探すのですが)

※ヌートリアは特定外来種なこと、防除にはさまざまな条件があることなどがあり手が出せません
(一般的にはわなかけで捕獲するようです)

しかも防除だって まったく簡単ではありません。調べれば調べるほど、わたしにはさっぱり??です。
(この件については質問中です)











結果、この日はクサガメたちと ちいさいめのミドリガメ一頭が見つかりました。(愛でているひまが
なくって残念。。)

愛でるといっても、クサガメやイシガメたちは(イシガメさんは見つからなかったのですが)
野生(残念ながら、飼育放棄?か遺棄されたような個体もちらほらいるのですが)なので
できるだけ心を通わせないように(飼育している、わが家のカメさんのようには接さないという
意味で)しています。

彼らは敬愛する、保護する対象であり、人とは一線をひくべき存在だと思いますし、人にうっかり
捕まってほしくもないですし。(調査にはご協力願っていますが)

アカミミガメとは一瞬の交流ですが、とんでもない負荷を強いて、申し訳ない、けど愛している
、としっかり(うらまれるような立場ですが)愛と感謝を伝えたいのです。まったくのこちらの
自己満足で、きっとカメには迷惑以外の何者でもないのですが。。



カメの会長は、「ひさしぶり(の調査)でもっと(おおきな)アカミミたくさん捕れると思ったのに」と
驚いていました。

10月と11月の台風と大雨で流されてしまったのでしょうか?それとも、この場所がカメたちに見放された・・・?

広いようで、狭い川。。見放した、といっても居場所を失ったカメたちは、いったいどこに
行けるというのでしょうか。。

痩せたりはしていないですし、一見元気そうに見えるのですが、ろくろく寝ることもできないような
日々を過ごしているのかと思うと、つい個人的には気持ちが暗くなりますし、それ以外にも
実はここに書けないことも起こっていて、残念ながら楽しくできればいい調査も、今と今後の
カメたちのことを考えると 毎度やるせない気持ちになります。

そして人の無知や無関心、鈍感さからくる残酷さ、加えて自身の無力さを感じます。。




集めたゴミ。きっと大雨と台風で、海に押し流されたゴミも多かったと思います。看板、ビニール傘
車のバッテリー、ボウリングのボール。。



かわいらしいクサガメの黒化(こっか)男子。



首に、たくさんのヌマエラビルが。。宿主が弱るほどは血を吸わないのではないか?とのことですが、
やはりかゆかろう、ということで、測定の合間や終了後にピンセットでなるべく取り去るようにしています。



せめての調査ご協力へのお礼?




この子はマイクロチップの入っている子なので、機械でナンバリングを読み取ります。



。。ひっこみじあん・・・・?この子のヒルも取りました。
どうも圧倒的にクロクサちゃんにヒルはたくさんくっついているようなかんじです。
アカミミちゃんについているのは見たことがありません。


猛烈ないきおいでヒルをとって行くTくん。と測定、記録中のようす。

くもり 水温約15.5℃ 気温約17.5℃でした。

わりと過ごしやすい日だったのですが、それぞれ一部体が水没してしまい、測定中はじぃっとしていると
冷えてくるので、早く終わらせたい気持ちでいっぱいになってきます。




あいらしいですね。

ブログのサービスショット用に協力いただきました。クサガメのおおきな女の子。







。。。すんご~くおおきく見えるんですが、うちにいるクサガメ女子と、まったく同じ
甲長20.4cmだったのが 不思議で。。いつもなのですが、お外の子はおおきく見えます。

(体重は飼育している子のほうが重いです^^;)



ヒルがとれて、すっきりしたかな?




みんなありがとう。げんきでね。  冬場はとくに、自発的に呼吸する時間をとれるようにと
いきなり水に入れておぼれないように、浅瀬にリリースするそうです。












またね。

みんなが無事 ここで生きてゆけますように。






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次回は12月に行った川の調査をレポートしたいと思います。




4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ぽちこ様亀調査兵団の皆様🐢 (ズンコ)
2017-12-11 16:09:39
いつも、感心して拝見しております!!!!!
皆様のカッコイイお姿💕、亀🐢様の可愛い💕お姿素晴らしいです!!!!!
皆様お風邪に気をつけて頑張ってください!!!
いつも🐢インスピレーションやメッセージをありがとうございます🐢少しずつですが作品作っていきます❣️
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ミドリガメ (あかみどり)
2017-12-11 18:10:29
こんばんわ~  
寒い中調査ご苦労様です。
外来種はミドリガメ以外にも沢山いるんですね・・・
やっぱり人間が持ち込んだ影響が大きいんですかね?
最近広辞苑で「ミドリガメ」を引いたら説明が「ペットとして飼われていたものが脱走した」とか「逃げ出した」てあったのですが、「捨てた」という単語は載ってませんでした・・
私は人間が捨てたカメの方が多いとしか思えません・・。
ミドリガメを悪者のように報道してるニュースとかもあって、中立に報道すべきメディアがすることではないと思います。(もちろん人間が運営してるので多少の主観は仕方ないですが・・・)
国(環境省)も対応が遅いですよね~ 前から問題になっていたことなのに規制を決めたのは最近だし・・・
カメは大好きなので駆除はあまり好ましい手段だとは思えないのですが、ここまで増えてるとなると仕方ないのかもしれないですね・・。

色々言いたいこと長く言いましたが、ぽちこさんの活動応援してます<(_ _)>


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ズンコさまおちょぼくんわんぱくくん (ぽちこ)
2017-12-12 15:12:59
>ズンコさま~
ほんとうに久々の川で、待ちに待った日を過ごせました。
ブログを通してリアルで知り合ったみんなといっしょだと、みんなそれぞれスタンスたすこしづつちがっていますが より気持ちもなごんで楽しめます。
ひさしぶりの割にはゴミは少なく、そしてカメさんも少なく。。
ありがとうございます。夏は平気でも、寒くなると胴長とゴム手の穴が命取り?になるので、面倒がらずになおさなきゃ、です^^;。

作るのにも波があるかと思いますが、ズンコさんのオサレでカメ愛あふれる作品、楽しみに応援しております♪ズンコさんもご自愛くださいね(#^^#)。
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愛すべきミドリガメ (ぽちこ)
2017-12-12 16:54:32
>あかみどりさま~
こんにちはのこんばんはです。

広辞苑にはそう載っているのですね。カメさんについては、まだまだ未知なことがほとんどで、研究者も少ないのだそうです。飼育者が毎日目をさらのようにして日々わが子を見て感じていることを、意外に研究者は知らなかったり・・・?
そして、本当に脱走する生き物、ですね、、^^;←身にしみて覚えが。。

屋外のミドリガメについては 「淡水ガメ情報交換会」という、一般飼育者でもお勉強になる会があるのですが、以前の発表に「カメすくいの祭りのあとに業者が捨てたと思われる」とか、有名なところはやはり「ミドリガメブーム」時の「サルモネラ菌報道」からの誤解による(大量)遺棄でしょうか。。

残念ですが、けっこう飼育者が捨てている?逃げた?子は、ミドリガメに限らず発見します。。当人には犯罪ですよ、という自覚もないのでしょうから、日常的に、カメの話を通じてカメを愛する飼育者が情報を発信していかないといけないのでしょうね。

報道やSNSの記事なんかも、センセーショナルに書くほうが注目を集めるということで、カメ好きにしたらうんざりな表現をしたりしていることも多々ありますよね。すかさず「人が捨てて、カメはかわいそうだよね~」と話題にいたいましょう。

人の経済活動に利用されて、他国(日本も)に放たれた種(北アメリカ産が多い)。が、在来種よりも強かった(侵略的外来種言われる存在にも)。
結局人って勝手な生き物ですね、となり。せめて「買う」のはやめようか、、という思考になります。

ヌーよりも(ひどすぎて、考えるといなくなりたくなりますが)「ヒト」が現状では「害をなすだけの生き物」で、「自然界のなかで生かしていただいている」ときちんと立ち位置を自覚しているのなら、むしろ反省、弱きものを擁護する流れが自然かと思うのですが、もやもやしますよね。
カメさんの前では、生きていて日々もやもやしっぱなしです(苦笑)。

実は私もミドリガメの問題に気づくのが遅かった(まったく向き合ってこなかった)ので、環境省さまにはぜひ、微微力ながらできる範囲で協力するのでがんばっていただき、カメさんの立場が悪くなる前に先手で提案などしていかないとな、、と思っています。
すべてを救うのは、やっぱり愛、ですね*^^*。

環境省さまも、カメさん以外で忙しいですしね、、(そしてお金がない)

私は個人的にはカメさんはだいすきなのですが、実は知るほどにあんまり飼育には疑問?で、、この何十年と生きる生き物に対して責任感の薄い人間が世話をすることができるのか、、と思うと、新たに飼うとか、増やすことに対しては今後どうなんだろう、、と思って心配してしまいます。オーストラリアなんかでは、カメさんは動物園にいる動物、という認識(飼育はできない)だそうですし。

絶対的に逃げられない人工池なんかのミドリガメは、残していただきたいのですが、昨今のTV番組の「そうじしてスッキリ」的な流れには危惧とカメの危機を覚えています。そこにひとつひとつの命への敬意と愛はあるのでしょうか。。

こちらこそ、ありがとうございます。(まったくうまくまとめられませんが。。)
いろんなご意見がはげみになったり、考えたり、行動のヒントになってありがたいです。またどうぞよろしくお願いします<(_ _)>。
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