ぱたぱた仙鳩ブログ

徳島から書道文化を発信します。

徳島ビジネスチャレンジメッセ2018 3日目

2018年10月13日 | 日記

10月13日(土)、標記の最終日です。午前中は、3年生の久保田さん、坪井さんに担当をお願いし、彼女たちの送り迎えは辻先生にお願いしました。私は午後担当の3年生の松木君、2年生の衞藤君を自家用車に乗せていきました。到着すると、午前担当の二人が、注文に応えた作品制作に取り組んでいました。

午後の担当者に交代し、また別なお客様がどんどん来られました。親子連れが、各自のお名前を書いてほしいというご依頼です。

県内の実業高校もブースを出していて、男子高校生がそこで使用する表示を依頼にきました。彼らが持参した紙は、自分たちで、竹の繊維だけで制作したものだそうです。

http://kyouikushinkoukeikaku2.tokushima-ec.ed.jp/?action=common_download_main&upload_id=668

様々なお客様がやってきます。隣の場所で出展しておられたアニバ出版の坂田千代子さんも来て下さいました。ビジネスチャレンジメッセでは、いつも近くで出展されています。教育・出版で同じ分野に属するからだそうです。坂田さんは、徳島経済界を代表する有名な女性経営者で、数年前に書道パフォーマンスを依頼されて知り合いました。四国大学の経営情報学部では講演や授業をしていただいています。

https://www.anivabook.jp/

場内は、様々な企業が、製品紹介などをしています。

産業ロボットもそばで見るとたいへん興味深かったです。製品に文字を一瞬で印刷するのを見ました。ダブルクリップの片面に氏名を印刷していただきました。この企業は、株式会社テクノスモトキ です。

http://tecmotoki.co.jp/index.html

これは、レーザー光線を使って文字をプラスチックに一瞬で焼き付ける機械です。透明プラスチックケースに「ぱたぱた仙鳩」と焼き付けていただきました。1秒かからない時間で「シュッ」という音がして焼き付いて、煙が少し出ました。漢字が甲骨に青銅の彫刻刀で彫り込まれ始めてから3000年経って彫り方もこれだけ進化したのか、と感慨深いものがあります。

一昨日から今日にかけて、場内の様々なブースの表示を、学生たちが書いたものが飾られていました。こんな感じです。

イベントの運営にも協力することができました。学生の書道の技術が、実用生活に役立つことを広く宣伝することができました。担当学生に感想を聞くと、「たいへんやりがいを感じた」とのことでした。お疲れさまでした。

考えてみると、この会場にはロボットが書いた最先端の書と、学生が書いたアナログな書と同居していたわけです。情報伝達としての作用は同様でありながら、効率は全く異なり、それぞれ別な意味での価値を持っていることがわかります。筆の書にも、需要は確実にあることを実感しました。

 

 


徳島ビジネスチャレンジメッセ2018 2日目

2018年10月12日 | 日記

10月12日(金)、標記です。この日は一日中、担当は4年生の玉城さんと仲井眞さんにお願いしました。夕方、二人を迎えに行くと、主任の辻先生も見に来てくださっていました。

旧職員で、勝浦町の石田さんが、書の依頼をして下さっていました。

二人はこの日、多くの依頼に応えて作品を書いたとのことでした。明日の最終日は、午前中が3年生の坪井さんと久保田さん、午後は、3年生の松木君と2年生の衞藤君が担当です。どうぞお出かけ下さい。

 


徳島ビジネスチャレンジメッセ2018 1日目

2018年10月11日 | 日記

10月11日(木)、標記の1日目が始まりました。会場はにぎやかです。

午前中に大学院生の渡邊君が担当してくれました。

午後からは、4年生の遠山颯希さんと橋本薫さんが交代しました。

17時まで、5時間担当してくれました。この間に30枚ほどの作品を書いたとのことでした。お疲れ様。

イベントはあと二日間続きます。どうぞお出かけ下さい。

 


徳島ビジネスチャレンジメッセ2018 搬入

2018年10月11日 | 日記

10月10日(水)夕方17時過ぎに自家用車で大学を出て、標記の仕事をしました。大学院生の門田君にお手伝いを頼みました。このイベントに参加するようになって既に5年目になります。会場はアスティとくしまです。30分ほどかかって到着すると、既に多くの企業ブースが展示作業を終えていました。

一坪ほどのパネルの部屋をいただき、壁面に書道文化学科の社会活動の様子を撮影した写真をたくさん貼りました。机を一つ、椅子を4脚お借りしました。

壁にはこのように、写真の下にキャプションも付けています。両面テープとセロテープを併用して貼りました。

こんな感じで準備できました。思った以上に時間がかかり、全作業が終わったら既に19時半になっていました。

メッセは11日(木)~13日(土)の3日間。10時~17時(13日は16時まで)、院生や学生が、お客様の要望にお応えして、作品を書いて提供します。会場に来られたら、ぜひお立ち寄りください。イベント全体の詳細は下記サイトをご覧ください。

http://challenge-messe.com/

 


中野武営 没後100年シンポジウム

2018年10月08日 | 日記

10月8日(月祝)、この日は一日、高松市で標記の行事があって行ってきました。午前中には、高松城址の隣にある松平共済会で顕彰会設立総会がありそれに参加しました。このような素晴らしい会議室です。お客様が揃う前に撮影しました。司会進行役は、友人の田山泰三先生です。壁には松平家の三つ葉葵の御紋が飾られています。高松藩は水戸藩と兄弟の藩なので、水戸黄門が持っている印籠の紋と同じです。

そして食事後に隣の香川県立ミュージアムでシンポジウムが実施されました。

中野武営(1848~1918)は、幕末から大正期を生きた、官僚・政治家・実業家です。正式には「たけまさ」と読むのですが、親しみを込めて「ぶえい」さんと呼ばれることが多いです。明治21年に、香川県を独立させた功績が最も大きく、最後の高松藩主である松平賴壽の後見役としても良い仕事をされました。でも今は忘れられているので、顕彰をしようということで今回の行事が企画されました。詳しくは下記をクリックして下さい。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E9%87%8E%E6%AD%A6%E5%96%B6

現在、ミュージアム2Fの第2常設展示場で様々な展示が行なわれています。私も、掛軸や石碑の解釈で協力をしています。図録の3ページ目の原稿を書かせてもらっています。肖像写真が、中野武営です。

中野武営の研究家である石井裕晶さんの講演が1時間半ほどありました。元・経産省官僚で、日本政治経済史を研究しいる方です。

講演のあとは、香川県を代表する名士の方々によるパネルディスカッションです。

旧高松藩主松平家後裔当主、香川県知事、高松市長、松平公益会事務局長、中野武営の子孫の方、元・四国新聞記者、の皆さんです。会場は200名ほど入るそうですが、聴衆でほぼ満席になりました。関心の高さに驚きました。

熱のこもった話し合いがあり、16時ごろに終わりました。この日に、「中野武栄顕彰会」も設立され、私も会員の一員に加えていただきました。このように、香川県は先賢の顕彰に極めて熱心な県です。優れた先祖から多くのことを学ぼうとする県民性は、たいへんすばらしいと感心しています。