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中野武営 没後100年シンポジウム

2018年10月08日 | 日記

10月8日(月祝)、この日は一日、高松市で標記の行事があって行ってきました。午前中には、高松城址の隣にある松平共済会で顕彰会設立総会がありそれに参加しました。このような素晴らしい会議室です。お客様が揃う前に撮影しました。司会進行役は、友人の田山泰三先生です。壁には松平家の三つ葉葵の御紋が飾られています。高松藩は水戸藩と兄弟の藩なので、水戸黄門が持っている印籠の紋と同じです。

そして食事後に隣の香川県立ミュージアムでシンポジウムが実施されました。

中野武営(1848~1918)は、幕末から大正期を生きた、官僚・政治家・実業家です。正式には「たけまさ」と読むのですが、親しみを込めて「ぶえい」さんと呼ばれることが多いです。明治21年に、香川県を独立させた功績が最も大きく、最後の高松藩主である松平賴壽の後見役としても良い仕事をされました。でも今は忘れられているので、顕彰をしようということで今回の行事が企画されました。詳しくは下記をクリックして下さい。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E9%87%8E%E6%AD%A6%E5%96%B6

現在、ミュージアム2Fの第2常設展示場で様々な展示が行なわれています。私も、掛軸や石碑の解釈で協力をしています。図録の3ページ目の原稿を書かせてもらっています。肖像写真が、中野武営です。

中野武営の研究家である石井裕晶さんの講演が1時間半ほどありました。元・経産省官僚で、日本政治経済史を研究しいる方です。

講演のあとは、香川県を代表する名士の方々によるパネルディスカッションです。

旧高松藩主松平家後裔当主、香川県知事、高松市長、松平公益会事務局長、中野武営の子孫の方、元・四国新聞記者、の皆さんです。会場は200名ほど入るそうですが、聴衆でほぼ満席になりました。関心の高さに驚きました。

熱のこもった話し合いがあり、16時ごろに終わりました。この日に、「中野武栄顕彰会」も設立され、私も会員の一員に加えていただきました。このように、香川県は先賢の顕彰に極めて熱心な県です。優れた先祖から多くのことを学ぼうとする県民性は、たいへんすばらしいと感心しています。